日々の記帳業務が税金計算のためだけなら面白くないよ、そりゃって話

おカネのあるなしは方向性を決める

おカネのあるなしは方向性を決める

おはようございます、京都のひとり税理士ジンノです。

最近、見込み客の方と接する際によく言うのが、「税理士に何を求めているのかで顧問料や費用が変わりますよ」ということ。

税理士の仕事が目に見えにくいということもあるのでしょうが、税理士というとネーミングからも税のことが仕事、というイメージが最近でも接する方の中にも多いかなと。

確かに税金のことも仕事ですが、記帳を丸投げをしないで、ご自分でする理由が税金計算のためだけじゃ面白くないでしょ、というのを最近よく思いますのでアウトプットして整理します。

 

目次

日々の経理で得られる効果

税理士の仕事として位置付けるかどうか、税理士が集まると話になるのが記帳代行です。

 

いわゆる領収書・請求書・現金出納帳・預金通帳などの写しをお預かりして帳簿を作成するべく仕訳入力するということです。

 

クラウド会計システムやscansnapなどのスキャナーを活用すれば記帳業務自体がラクになる時代に突入していますが、それでも記帳代行のニーズがあるのも事実です。

 

ぼくの場合は顧問のお話を受ける際には、基本的にご自分で記帳業務をしていただくような流れでやっています。

これを説明すると「えー?」って顔する人がいるので面白いなと。

 

多分ですが先方がこう思っているだと思います。「自分がやりたくないから会社にやらせてるんじゃないの?」って。

そのようにしか考えられないとお客さんにはなり得ないかなと思うので、会社さんに記帳業務をやってもらうことの意味をお伝えするようにしています。

 

現在地を把握するコトの安心感

記帳業務を税理士に丸投げして、本業に集中すればよいという考え方もあるでしょう。確かにその考え方もアリかなと。

 

ただし、記帳業務が翌月すぐにできているならそれもいいでしょう。7月分の記帳作業が8月の第一週目に完了しているケースは記帳代行ではほとんどあり得ません。

 

下手をすれば2ヵ月、3ヵ月遅れなんてこともザラです。そうなると事業の状態としての今を知る情報にはなり得ません。

事業環境が劇的に変化する現代において会社の数字的な現在地をタイムリーに知ることは非常に重要だとぼくは考えています。

 

中小企業の社長さんのお悩みのひとつに資金繰りがあります。月末に仕入れ代金が払えるかな、給与が払えるかなというのは死活問題です。

 

タイムリーに数字を知れることで得られる安心感というのは何ものにも代えがたいのではないでしょうか?

いくら使えるか分かるコトのワクワク感

事業を推進していくうえで必要なことは投資です。

 

おカネや時間を投下して得られるリターンを最大化していく必要があります。

何かモノを買って売るにしてもそうですし、サービス提供においても同じです。

 

つまりはいくら投下できるかがポイントになるのですが、税理士に記帳代行を丸投げするというのはある意味ここの部分を感じられなくなるのと同じです。

 

お小遣いをもらっていた時のことを考えてほしいのですが、お小遣いをもらうとき何に使うか考えましたよね?

将来のためにためておくおカネをいくら残しておくとか、欲しいモノのために我慢するとか、今週はいくらまでなら使えるとか、一生懸命考えたハズ。

 

それと同じくいくら使えるかでワクワクするのが経営者かなとぼくは思うので、それを知るために記帳してもらったほうがいいと考えています。(無駄遣いしろと言っているわけではないです)

 

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未来のことを考える材料に

記帳業務がスムーズにできるようになれば事業計画書を作ることをオススメしています。

 

会社の数字をタイムリーに把握できて分析することができれば次どうすべきか、という行動にまで落とし込んで対策ができるようになるからです。

 

このようにお伝えすると、計画を作ったって実現するわけじゃないと仰る方もいます。たしかに計画を作って達成するなら全員が作るでしょう。

 

計画を作る意味は

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  • 計画上の予想と実際の差異を把握して対策を打てる
  • 計画を作る上で事業の棚卸ができる
  • 計画を作ればそれを達成しようと思って頑張れる

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ということをお伝えしています。特に3番目が重要かなと。

 

計画を立てなければそれなり出来るかもしれませんが、計画を立てれば自然と達成しようと頑張れますよね。

経営者になって良く感じるのが自分で自分に発破をかける必要があるなということです。

 

計画を作るのが楽しいと仰る経営者の方はいらっしゃいますが、大事なのはその計画を達成するために何をすべきか、という行動にまで落とし込めるかどうかです。

 

事業計画書は会社の数字とは切っても切り離せない関係ですので、そういう意味で記帳業務を自前でやったほうがいいとぼくは考えています。

 

様々な判断をするシーンで数字をすぐに把握できないコトの弊害は思っている以上に大きいです。

 

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まとめ

記帳業務対するハードルってITの発達でものすごい勢いで下がっているのかなと。

インターネットバンキング、クレジットカード、Excel、scan取り込み、クラウド会計ソフト、便利なツールがたくさん出てきているのでうまく活用していきたいと個人的にも考えています。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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