税理士試験の法人税法攻略①

勉強

おはようございます、京都の所属税理士takasago(@co_develop)です。

皆さんお待ちかね?税理士試験の法人税法について

ぼくなりの攻略法をお伝えしていきます。

 

目次

試験の概要

法人税法もその他の税法科目と同じく、試験時間は120分です。

その中で、受かる答案を作成する必要があります。

理論問題と計算問題の配点割合は50:50です。

 

税理士になるためにはいろいろなルートがありますが、

試験で受かろうと思うと、法人税法か所得税法を合格する必要があります。

 

受験生の数でいうと平成29年度の受験申込者数は6,774人です。

合格率は例年、10~12%ですので、だいたい600人から750人ぐらいが合格します。

 

難易度が高い理由

法人税法は必須選択科目ですが、非常に難易度が高いことで知られています。

難易度が高い理由その①出題範囲が広い

出題範囲が広い、とにかく広い。

大原の理論サブノートですと、90題あります。消費税法のおよそ倍です。

 

また、実務を経験しておられない方には、

実際の場面が全く想定できない内容が多々含まれます。

 

例えば、

組織再編税制(合併や分割などです)

グループ法人税制(グループ会社同士の取引についてです)

など、大学生活はおろか、普段のお仕事でもこれらを意識する場面は多くないはずです。

 

相続税法の攻略でも書きましたが、

人間は理解できないものを覚えるのは非常に困難です。

理解度を高める工夫が必要です。

 

理解度を高めるためにはやはりテキストをよく読む、

解説を解きほぐしながら読む、という時間が必要です。

問題を解いているだけでは理解力はあがってはきません。

 

難易度が高い理由その②受験生にベテランが多い

法人税法に関しては、5回目、6回目の受験生はザラです。

猛者ぞろいといったところでしょうか。

 

経験者が多いと、必然的に合格率は下がります。

ぼくは3度目の正直でなんとか合格できましたが。

 

ベテラン受験生たちに打ち勝とうと思うと、やはり工夫が必要です。

特にチャンスがあるのは、試験委員が変わるタイミングと言われています。

というのも、試験委員が変わると問題の出題形式や

傾向が変わって、良くも悪くも去年までと問題の様相が変わるからです。

 

問題の形式というか雰囲気が変わっても

解けるほうが力がついている、というのが本来の形かもしれません。

そういう意味でも試験問題の傾向に左右されない

理解力というのが問われているとも言えます。

難易度が高い理由その③途中であきらめる人が多い

先ほど受験申込者数をお伝えしましたが、

これは実際に受験した人数ではないです。

申し込んだけど、受験していない人が含まれています。

 

実際に受験したことがある方は、お分かりになるでしょうが、

試験会場は結構、空席が目立つことがあります。

 

当たり前ですが、受けなければ受かりません。

あきらめたくなる気持ちもわかりますが。

 

難易度とは関係ないと思われるかもしれませんが、

本人が勝手に思い込んでいるだけで、本当はレベルが高い受験生が試験前に脱落すると、

上記の猛者たちが残ってくることになります。

 

あきらめたらそこで終わりです。あきらめないマインドも必要です。

その年の試験で実力を出し切る、

打席に立つことは大事です。

 

正直なハナシ、ぼくだって法人税法の3回目は

落ちてたら所得税法に切り替えてもイイかなぐらいに考えていました。

そう思えるぐらいまで出し切れるかというのも重要です。

難易度が高い理由その④実務をやっている人が多い

法人税法は法人税の申告書を作ることを想定した問題です。

法人税の申告書は会計事務所にお勤めであれば身近でしょうが、

そうでない場合はイメージがしづらいと思います。

 

実務で法人税の申告書をバンバン作っているような人と勝負になると

知識量では劣る場面も出てくると思います。

 

ただ、実務と試験は違います。

私自身は、法人税法の合格時には会計事務所での実務経験はゼロでした。

 

よって、法人税申告書を実際に作ったり、見たことがなくても

受かる時は受かるということです。

まとめ

ぼくの場合は、簿記論→財務諸表論→法人税法と合格し、

会計事務所に転職しました。

つまり、会計ソフトも税務ソフトも触ったことがない状態で

法人税法に合格できています。

 

また、合格科目が5科目中の3科目という半分を超えるということよりも

もっと大きいヤマが法人税法・所得税法だと実感しています。

実際、そのあとの消費税法、相続税法は

「法人税法に比べればな。」という気持ちが強く持てました。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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