相続担当者の本当の姿を知っていますか?
そんな疑問に答えるため、ある相続担当者の一日を観察してみました。
(※注 昨日のわたしです)
戸籍を読む
亡くなったひとの戸籍は
そのひとが生まれてから亡くなるまで、連続した戸籍が必要です。
この戸籍。
今のコンピュータ化された戸籍であればもちろん読みやすい印字された字ですが。
昔の戸籍は基本手書きです。
こんなこと言いたくないですけど、字のクセが強いモノもあり。
読むのに結構時間がかかります。
繋がっているか、戸籍をたどり遡っていきます。
また昔の戸籍は、戸主制があったこと、
養子縁組があったこと、家督相続がったことで
結構移動が多いんです。小一時間は平気でかかります。
相続人が直系の家計であればよいですが
兄弟姉妹の相続人であれば倍々ゲームで戸籍は増えていきます。
戸籍も読んでいると興味深い部分もあります。
戦地で亡くなったひと、昔の満州で生まれたひと、台湾で生まれたひと。
戸籍を読まなければ知ることのなかった「誰か」に思いをはせることもあります。
ご興味があれば、自分の戸籍からたどっていき
家系図を作ってみるのもいいかもしれません。終活でも人気です。
土地の評価
相続担当者にとっての腕の見せ所。
土地の評価=相続税評価額の計算。
何してんの?と問われると以下のようになります。
まずは資料を揃えます。
土地の登記簿謄本
住宅地図
公図
測量図
土地の名寄帳
路線価図
指定道路図
都市計画図
を揃えます。
必要に応じて増えたり減ったりしますが、これが基本のセットかと。
ここから机上であれやこれやと、こねくり回します(笑)
間違えました、イロイロと減額要素を探します。
机上での評価のみならず
基本的には現場に赴きます。
ここでの注意点はその不動産の所有者か代表相続人、窓口になるひとに
事前に連絡をしておくことを忘れないように。
誰も住んでいない不動産の周りをウロウロするひと(=わたし)がいると
最悪、ご近所さんに通報されてしまいます(笑)
ホントです、これ。
現場に行って何をするかというと、
間口を計測したり、前面道路の幅を測ったり、
周囲を歩いて回って、異臭がしたり騒音がしたり、
高架線が通っていないかなど。
そういうことがないか確認しています。
あてはまるものがあれば減額要素になり得ますので
評価に影響させるか、検討をします。
土地の評価は、その土地の形状のみならず
イロイロな要素を加味する必要がありますので
税理士によって評価額が違うことは、ままあります。
奥深いと個人的に考えています。
まとめ
基本的に座ってばっか。デスクワーク中心です。
あなたが良い相続担当者をお探しの場合、
年間の申告担当件数を尋ねてみましょう。
年間30件ぐらいが限界かと個人的には考えています。
年間1桁だと少なすぎるかと。
相性も大事ですが、遠慮なく相続担当者に聞いてみましょう!