レセプトチェックのコツ その④ 管理者向け

薬

※Photo by Marc Schäfer on Unsplash

みなさん、おはようございます。

寒暖の差が激しくて、気温差が大きいですが、体調は大丈夫ですか?

見た目にたがわず、元気な男、所属税理士ブロガーのtakasago(@co_develop)です。

今日は5月9日ですので、レセプト提出は明日です。

今日できる悪あがきことを管理者向けに、お伝えします。

 

目次

レセプト博士フル活用

レセプト博士を使っている病院・クリニックは多いかと思います。

 

このレセプト博士、使い方によってはかなり良いツールです。

ただ単に傷病名とお薬の適合チェックとかだけではなく、

もっと活用できるように工夫してみましょう。

 

一般的なレセプトチェックの流れでは

レセプトを印刷する

医事課職員に配る

チェックして修正

ドクターにまとめて渡して病名等を追記してもらう

レセプト博士にかけてチェックして修正

提出

この流れが一般的かと思います。

 

管理職としての命題はひとつ。

減点・返戻を極力なくす

これを遂行するためには何が必要か?

 

なるべく点数が高いものからチェックするのは

管理職としては必要なマインドです。

 

[say img=”https://i2.wp.com/co-develop-ing.com/wp-content/uploads/2018/05/f_f_event_73_s512_f_event_73_1bg-1.png?w=512&ssl=1″ name=”takasago”]点数が低いレセプトをないがしろにしろ[/say]

というつもりはありません。

 

物理的に考えて、管理職のみで

レセプト全部をチェックすることはできないわけですから

選択と集中を粛々と実行しましょう。

 

この時期であれば、減点・返戻の通知が審査機関から届いているはずですので

まずは同じ過ちを繰り返さないように、

指摘箇所についてレセプト博士でフィルターにかけましょう。

で、キッチリとなおしましょう。

 

手術でフィルター

外来・入院問わず、点数が高い診療行為は何か?

というと答えはひとつ。手術です。

 

手術での減点・返戻はダメージが大きいので

手術については提出前にチェックをかけましょう。

 

データ区分50でフィルターをかければ

手術料を算定しているレセプトがピックアップできますので

そこを集中的にチェックします。

 

手術でチェックすべきは

病名との整合性

カルテとの整合性

傷の範囲・長さ

麻酔薬の算定

などです。

 

手術で特に確認すべきは

手術が必要であった旨を症状詳記で記載することです。

 

書ききれるのであればレセプトに追記する形で症状詳記すればよいですし

入院などで書ききれないのであれば、症状詳記を添付しましょう。

 

審査側にとっては、カルテを見ることはできません。

そこの部分を補完する目的で、症状詳記があれば親切です。

症状詳記してない病院は、ぜひ取り入れましょう。

 

困ったときは院長に相談だ

特に外来で発生するのが

外来担当医が10日までに出勤してこない場合。

 

何度も言いますが、病名はドクターがつけるものです。

医事職員で病名を付けたい気持ち、わかりますが、

それは職分がことなりますので、グッとこらえましょう。

 

外来担当医が都合で出勤してこなかったらどうするか?

ここは最終責任者である院長に相談しましょう。

 

院長であれば、医事職員の気持ちも理解できるハズ。。。

ですので、ダメもとで相談しましょう。

 

もし最悪、病名が付けられない場合はその月に提出することを見送る判断も必要です。

 

外来担当医で話が分かるドクターであれば

事前にカルテに病名・詳細を書いておいてもらって、

それを病名登録しても良い、という同意を得ておきましょう。

 

ここで大事なコトは、ルールを明文化して共有しておくことです。

勝手なことをすると誰でも怒ります。

ドクターをうまく味方につけましょう。

 

必ずしも月初にレセプトチェックする必要はなし。前倒し作戦

入院のレセプトは、月またぎであればやむを得ない部分がありますが、

月途中の退院であれば、わざわざ忙しい月初に

入院のややこしいレセプトをまとめてドクターに渡す必要はありません。

 

月の途中で退院する患者さんのレセプトについては

月末を待たずに退院の都度、レセプトチェックして、

ドクターに回してみましょう。

 

ドクターも人間ですから、

毎月10日ごろに大量のレセプトが回ってくることについて

改善したいと思っているドクターもいるはずです。

 

まずは話しやすいドクターに聞いてみましょう。

月の途中で退院した患者のレセプトを回してよいか。

 

10日という期限があるからといって

毎月1日~10日までに作業をする必要はありません。

 

ドクターだって、事務作業量が平準化されたほうが嬉しいものです。

手術だって、患者さんだって、10日の期限にかかわらず

待ってはくれません。

であれば、早め早めで対応してみましょう。

 

番外編:未収の回収はチームで対応しよう

医事課、医事職員の悩みの一つ。

それは未収の回収です。

 

電子カルテであれば、オーダーの飛ばし忘れや

手術時の使用薬品の算定漏れ。

検査時に検査薬の算定漏れなど、

医事課あるあるかと思います。

 

算定漏れがあると、どうするかというと

患者さんに電話して謝罪と次の受診時にいただいてよいか?

を確認することになります。

 

これを医事職員ひとりでやると、精神的なダメージが大きいです。

ぼくが勤めていた病院は、結構やんちゃな患者さん(笑)が多く、

電話口でメッチャ切れられたりしました。

 

これを毎日やると思うと、正直気がめいります。

であれば、みんなでやろうよ、というのがぼくからの提案です。

 

当番制にしてみんなで持ち回りませんか?

ひとりの責任ではなく、みんなでケツを拭きましょう。

 

まとめ

病院の事務職員で管理職になると

部下である医事職員とドクターとの間に板挟みになることが

しばしばあります。

 

ザ・中間管理職ですね。

なるべくならシステマチックにやったり

ルールをしっかり決めて共有することでストレスが軽減されるハズです。

ぜひお試しください。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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