おはようございます、京都の所属税理士takasago(@co_develop)です。
昨日に続いて飲食店の売上、特に掛売上についてお伝えしていきます。
掛売上とは
昨日は現金売上について整理しました。
↓
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飲食店で考えられる売上としては現金だけではありません。
いわゆるツケ=かけ、ですね。
その場では現金の収受はなく、後日お金が入ってきます。
飲食店であれば掛売上としてクレジットカードでの売上か
ツケでの売上があります。
クレジットカードを導入するメリットとしては
現金以外での支払いがしたいお客様を取り込める、
つまりはお客様にとっての選択肢が増えることを意味します。
逆にクレジットカードを導入するデメリットとしては
クレジットカード会社への手数料が発生するということです。
また老舗の飲食店などでは常連さんがいるもので
常連さんであればツケ、顔が利くかたも多いかと。
そうなるとその場ではツケておいてあとでお支払いということもあります。
これはお客様との信頼関係があって
後払いでもお店としてOKという場合に限られます。
クレジットカードの場合には
お店で会計の時にクレジットカード決済用の機械を通して
決済をしてもらいます。
クレジットカード会社からの入金は例えば2週間分を
まとめて指定の口座に振り込まれます。
ツケ売上の場合には、サービス提供の翌日以後に
請求書を相手方に送る必要がありますので
請求書を作って送る、という作業が必要です。
経理と整理
クレジットカードの場合もツケ売上の場合も
サービスの提供と入金までのタイムラグがありますので
入金するまでチェックする必要があります。
チェックして管理する必要があるので
ここでもやはり帳票が登場です。
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このような帳票またはExcelシートに入力していきましょう。
必要な項目としては
日付、売上金額、品名、売上相手、請求日、残高を最初に記録しておきましょう。
そして入金になったら、受け入れ金額を記載しておき
未収になっている売上がないか確認しましょう。
売上が確認できなければお問合せして
再請求する必要もあります。
日付 | 売上金額 | 受入金額 | 残高 | 摘要 |
9/1 | 15,000 | 15,000 | Aさん 請求済み | |
9/2 | 20,000 | 35,000 | Bさん 請求済み | |
9/3 | 15,000 | 20,000 | 入金 Aさん | |
9/4 | 23,000 | 43,000 | Cさん 請求済み | |
9/5 | 18,000 | 61,000 | Dさん | |
9/6 | 23,000 | 38,000 | 入金 Cさん |
このようなイメージです。
入金したらどの掛売上かを確認し、消し込んでいって
どの掛売上が未入金なのか確認していきます。
効率化のチャンス
現金売上と掛売上について確認してきましたが
効率化のチャンスがあります。
手書き→Excelシートへの入力
銀行口座をネットバンクにする
スマレジなどのPOSレジを導入する
決済システムでクラウド会計と連動できるものを導入する
クラウド会計を導入する
など、経理作業をラクにする効率化と
経理作業で作成した資料を基に会計データを入力するデータ入力を
ラクにする効率化を導入するチャンスがあります。
ただし、一気にやるのは結構難易度が高いので
一つずつクリアしていく必要があります。
クラウド会計ではFreeeやMFクラウドが有名ですが
これらの会計ソフトを導入しても残る作業はあります。
ネットバンクにしていればデータ取り込みが出来たりと
便利ではありますが、そのデータの手直しをする必要がある場合も。
それでも効率化という意味ではほかの会計ソフトよりも
事業者よりに設計されているので導入出来て慣れてくると
非常に時間を短縮して作業をすることができます。
またクラウド会計のイイところは他のサービスが充実していて
また連携が優れているところです。
例えばMFクラウドであれば
MFクラウド会計(法人向け)
MFクラウド確定申告(個人事業主向け)
MFクラウド請求書
MFクラウド経費
MFクラウド給与
といったところです。
これらの機能はその他の従来型会計ソフトでもそろってはいますが
連携という意味ではクラウド会計ソフトに軍配があがるでしょう。
飲食店に限らず事業者の経理は自前で、いわゆる自計化したほうが
イロイロな理由からぼくもイイと思っています。
でもそれが最初のうちは難しい部分もありますし
経理の基本的な知識がないとそもそも会計ソフトを使いこなせない
という現実もあります。
独立後はその部分もサポートしていきたいと考えています。
まとめ
日々の経理業務はコツコツしたほうが溜めるよりもいいとは思いますが、
そもそも何をしたらよいか分からない、という人もいらっしゃいます。
そのような方向けのメニューも提供していきたいなと
ブログを書きながら考えていました。
税理士事務所のHPとメニューも作りこんでいきます。