おはようございます、京都の所属税理士takasago(@co_develop)です。
飲食店の経理シリーズ、最後は経費編でまとめていきます。
前回以前はこちら↓
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経費支払い用の口座を準備しよう
よくお見かけするのが銀行口座が1つのケースです。
口座が1つだと管理という意味では数が少ないのでラクではありますが、
中身の確認には手間取る可能性があります。
売上は現金売上と掛売上の2種類の口座を作り
経費などを支払う口座を作ることをオススメします。
売上の口座から月初に経費用口座に全額を移動させて当月の支払いに備えます。
月末までにその経費用口座から振込、引き落としをして
手元の小口現金用への出金もそこからします。
この入金用口座と支出用口座を分けると
月末にパッと見てお金が残っているか、増えているか、減っているか分かります。
これは非常に簡易なキャッシュフロー確認の方法でもあります。
そして、経理後の会計データ入力の際に入力するときにも
入金・出金が混在しているよりも幾分かラクです。
※会計データを手で入力する前提です。
でも、例えば経費用口座をネットバンクにしておけば
振込についてはネット決済できるので銀行に行く必要がなくなりますし
クラウド会計を導入出来ればネットバンクは入出金データを連携してくれるので
仕訳が8割自動化できます。
特にこの銀行に行かなくてよい、というのは時間的に大きいと思います。
通帳の付け込みもそうですが、銀行というのはやはり混みます。
現金商売の場合には3日に一回ぐらいは現金売上を口座に移したほうがイイと
前回以前の記事に書きましたが、それにしたって現金を管理する手間を考えて
すべての売上をカード決済か振込にできるのであれば天秤にかけてもよいかと。
それぐらい現金が手元にあって管理することの手間というのはあなどれません。
そして現金の状態だと横領や過不足のリスクはやはり残ります。
経理→会計データへ、のコツは溜めない
会計データ入力作業は溜めがちです。
溜めてしまうとどうなるかというと、
人間ですから忘れます。それも都合よく。
忘れてしまうとそれを思い出す作業というのが必要になりますし
時間も取られます。
さらに言うとレシートなどの管理が甘いとレシートをなくしたり
何の支出か分からず結局費用にできない。
費用化のチャンスロスです。
2~3日ならまだ分かりますが、1か月溜めてしまうと
入力するだけでも結構な時間がかかります。
税理士さんのブログを読んでいただけたら分かるかと思いますが
皆さん溜めずに毎日経理して会計データに落とし込んでいます。
なぜかというと、溜めるよりもラクで安心感もあるからで習慣化しているからです。
会計・税務のプロである税理士がそういう風にやっているほうがメリットを感じている
ということをぜひ真似してほしいなと。
経理にしても会計データ入力にしても
Excelからのデータインポート(データ取り込み)やクラウド会計導入、
ネットバンク採用など効率化のチャンスはまだまだ潜んでいます。
全てを一度に導入するのは難しくても
コレいいな、と感じられるモノから試してみてはどうでしょうか?
効率化についてもフィーリングは大事です。
まとめ
飲食店と銘打ちましたが、ほかの業種でも基本的な考え方は同じです。
会計業界は手で書く、紙で提出することに重きが置かれていた時代が
長く長く続いてきました。
クラウド会計の発展やデータ入力の簡素化など以前までは
利用が考えられなかったモノがたくさん出てきています。
情報収集してフィーリングが合うものから導入を検討していきましょう。