税理士事務所は地獄なのか天国なのか

いろんな視点

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おはようございます、京都のひとり税理士ジンノです。

刺激的なタイトルですが、先日、このブログのSearchConsoleで検索パフォーマンスを眺めていると、「税理士事務所 地獄」で検索上位になっている記事があることが判明しました。

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元々は人手不足のブログ記事だったのですが、記事中の「地獄」ワードにGoogleさん的には引っ掛かったようです。

せっかくなので掘り下げてみましょう。

 

目次

税理士事務所は地獄なのか

地獄と聞いてイメージすることはたくさんあるかもしれませんが、いろんな視点で見てみることが大切です。

 

まず給与面はどうか。

一般的な中小企業とそんなに大差ないイメージです。上場企業と比べると低いですが。

 

ただしこれには注意点があって、税理士試験の科目合格や登録に対して手当てが支給される、残業代が適切に支給される、場合に限ります。

 

税理士事務所に勤務したことない方は何言ってんのと言われるかもしれませんが、税理士事務所で小規模になればなるほど、家族経営が強くなればなるほど、ブラックな労働環境である可能性が高くなります。

 

ぼくの周りでも残業代未払で労基の調査が入った税理士事務所さんのおハナシ聞きますので、顧問先がやっていたら注意するべきことを自分の事務所でバンバンやる、そういう事務所が今の世でも存在しているというのは事実です。

 

一方である程度の規模の税理士事務所・税理士法人にであれば給与については適切に処理されていることが多いですが、こればっかりは求人票で見ても分からない部分があります。

 

あと補足ですが、退職金については期待しないほうがイイですよ(笑)

いま、「ぼくの独立記」というテーマでセミナーを考えていますので、そこでオープンにしようかなと考えています。

 

続いて税理士登録について事務所はどんな姿勢か、について。

税理士になるためには税務に関する実務を2年経験する必要がありますので、税理士試験の受験生は資格を揃える前、または揃えた後に税理士事務所に勤めることが多いです。

 

税理士事務所で2年の実務を経験して所長先生にお墨付きじゃなくて実務期間の証明書にサインをもらうのですが、いまだにココでひと悶着ある事務所さんもあるようです。

 

いわく、サインはするが来月で退職ね、とか、奉公(あからさまには言わないかもですが)の期間が短いのであと一年は有資格者で仕事してね、とか。

税理士登録できる状態で自分自身が登録したいのに、あっちの都合で引き延ばされたり、退職勧奨するなんてもってのほかだとぼくは思います。もし本当に困ったら税理士会に相談してみましょう。

 

事務所が独立に対してどんな姿勢か、というのは就職の時に面接で聞いておいたほうがよいです。その時の反応次第ではその事務所はやめておいたほうがイイでしょう。

なんて聞くかって?シンプルでイイんですよ。

「合格科目がそろったら登録して独立も考えています!」

ってね。

 

どんな反応示すかでその後の2年間の過ごし方が全く変わってくるでしょう。心配しなくても大丈夫です、独立に対して応援してくれる事務所はありますので根気強く探すほうが受験生にとってはイイとぼくは思います。

 

若ハゲ税理士さんの場合はどうだったのか、聞きたい方も多いと思います。ぼくの場合については生々しすぎるので企画中のセミナーで詳しくお伝えするつもりです(笑)(ブログには書けない、と思っていたら結構書いてるよな(笑))

 

税理士事務所での経験ではなくて一般企業の経験でも税理士登録できるケースもあるので、そのあたりはよく検討してみましょう。

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入ってみなければ分からないコトがあるのは新入社員さんと同じです。できるかぎり事務所の雰囲気や面接で聞きたいことを聞いてみて反応を確かめることをオススメします。

 

給与面については求人票と間違いがないか、独立や資格取得についてどのような姿勢の事務所か、入る前に確認できることはあるのでしつこいぐらいに確認してもイイかなと。

 

もし言ってること、書いてることと違うことをしていたら公的な機関などに抗議しましょう。声を上げなければ賛同している(サイレントマジョリティー)とみられるので注意が必要です。

 

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それとも天国か

地獄面(ダークサイド)をみてきたので続いては天国(パラダイス)のお話を少し(笑)

 

繁忙期が嫌いな税理士さん、当たり前ですが多いです。ぼくもその一人ですが、税理士事務所によっては繁忙期をなくす試みをしている事務所さんもあります。

 

また受験生には配慮されていて授業がある日は早く帰ってイイよという場合もあります。

(ただし給与面では優遇されないことが多いでしょうが)

 

繁忙期にスポットが当たりがちですが、じゃあ繁忙期以外はどうなのか、気になるところですよね。

一般的には12月ごろから3月までは年末調整、法定調書関係、確定申告があり、間が空いて5月は3月決算法人が多いことから繁忙期とされています。

 

そのほかの期間は事務所にもよる部分が多いですが、結構ゆったり仕事していることがぼく自身は多かったです。

事務所のスタンスとして仕事をしていれば何も言われない感じだったので、自由に有給休暇を取ったり、17時40分には事務所を出て18時には家についたりしてました。

 

事務所によっては、という前置きが多いですが、事務所の見学をしてみて殺伐として無ければ第一段階はクリアです。

これも思い切って面接の場で聞いてみるとイイでしょう。

 

「繁忙期の残業時間とそれ以外の期間の残業時間や有給取得率を教えてください」

ってね。

 

こんなこと聞けない、っていう人は税理士事務所に勤務しても文句を言ってはいけません(笑)聞かなかった自分のせいですし、自分自身を守るためなので必ず確認しておきましょう。

 

このあたりが面接の場であるにもかかわらず解答をもらえないなら、言いたくない=都合が悪いんだと判断してそんな事務所はやめておきましょう。

 

また面接では必ず事務所の所長先生の雰囲気を確認しておきましょう。

所長先生がおおらかな先生であれば、名古屋の唎酒士税理士さんの前の事務所のようにイイ職場な可能性は高いです。個人的には桃のハナシがオススメです。

著書にも書いておられますので是非参考にしてみてください。

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そもそも50、60にもなってカリカリしたり怒鳴ったりしているようなら先は見えています。反面教師にしてすぐに転職したほうがイイかなと。

 

こうして書いてみると、ダークサイドもあればパラダイスな面もあります。

受験生にとって大事なのは自分が何を大切にしたいか、優先順位をキチンと決めてそれを事務所側にもオープンにしておくことです。

 

どれを優先するかを決めておかないと、すべてが自分の思い通りの職場はほぼないので転職・就職が出来なくなります。資格を取ってしまえば渡り鳥のように各地を転々とできますので(笑)取ってしまったもん勝ちですからそれまでの辛抱と考えることもできるでしょう。

 

コッチの思惑とアッチの思惑に違いがあると一気に地獄絵図になる可能性があります。そこの手間は惜しんではいけません。ぼくのようになりますよ?(笑)(ハゲるという意味ではない)

 

入口の扉で向こう側の想像をし、自分がどの扉を開きたいのか、よく考えてよく聞いてからドアノブに手をかけましょう。自分自身の人生なんですし、遠回りは勿体ないよとぼくは思います。

まとめ

ダークサイド、パラダイス、モノの見方はイロイロですが、こと税理士事務所に関しては面接の場でズバリと聞くことができればダークサイドは回避できるかなと。

これはそもそも税理士事務所に限らず、ということなんでしょうが。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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