違いが分からなかったあの夏、ぼくは入院した

夏のおもひで

夏のおもひで

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

この時期になると税理士試験の受験を思い出します。都合10回ほど受験してしまいましたので、思い出の濃さという意味では夏=税理士試験、という感じです。

長く受験しておられると同じ感覚かなぁとは思います。

中でも最も濃い思い出というか、教訓にしたいのが6年前の2013年の試験の夏です。少し振り返ってみます。

 

目次

法人税法受験3回目、勝負の年

2013年、ぼくにとっては勝負の年でした。

というのも、法人税法の受験が3回目ということもあり、かなりハードに試験勉強をしていました。

 

当時お付き合いしていた方とも年明けに別れがあり、もうぼくに残されていたのは税理士試験しかなかったのです(笑)

 

というのは冗談で、法人税法の試験委員が2013年の試験後に変わる予定ということもあり、また一から試験委員対策をする余裕はなかった、ということを感じていました。

 

さらに税理士試験の税法科目は3年ごとに交代することになっていまして、ぼくは2011年からの試験委員(上西先生だったと記憶しています)の法人税法の問題がとても気に入っていました。

賛否はあるかもしれませんが、試験委員との相性ってあると思うんですね。

 

ハッキリ言って、今年受からなきゃ来年ヤバい、という危機感のほうが強かったと思います。

 

もう一つ考えていたのが、そろそろ税理士事務所に転職して実務をやったほうが良さそうだぞと。

ぼく自身は簿記論と財務諸表論を遅く入った大学在学中に取得し、就職活動に難航した末に拾ってもらった医療法人での仕事は、楽しくもありハードでもありましたが、そろそろ会計ソフト触らないと多分頭に入ってこないぞと。

 

というのも今から6年前ですから2013年の受験当時は28歳で、会計事務所の経験が全くない状態でしたので自分のキャリア的にもそろそろマズいかなというのがありました。

 

法人税法を取れれば転職するつもりでしたし多分苦労しないだろうという目論見もあったので、状況を変えるためにも絶対に法人税法に受かってやる、という気持ちが確かにありました。

この気持ちが強すぎた結果、無理をしている自分に気づくことができなかったのかなと。

 

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ムリをするのと頑張るのは違う

当時のシフト、今でも覚えています(笑)

 

法人税法の試験は3日間ある試験期間の真ん中水曜日の午前中一発目です。それは当時も同じでした。

 

当時は医療法人で当直業務を含めてガンガン仕事をしていましたし、医療事務の仕事は毎月10日までがレセプトチェックがあるので非常にハードです。

通常業務に加えて先月のレセプトについてチェックをし修正をドクターにお願いして、診療報酬をもらい損なわないようにするのが医療事務のメイン業務でもあります。

 

レセプトのチェック期間が思いっきり税理士試験の受験日と丸被りでしたので、当然受験前に業務をガンガン進める必要があります。

 

当時の上司は税理士試験の受験についてキャリアアップという点からも応援し理解してくれていましたがそれでも迷惑をかけるわけにはいきません。

 

水曜日の本番を想定すると月曜日と火曜日、水曜日までは休みが欲しかったので当時のシフトはこんな感じ。

 

8月1日(木)当直勤務 朝9時から翌日朝9時まで24時間勤務開始(レセプトひたすらチェック)

8月2日(金)~朝9時まで勤務後はお休み 帰宅して仮眠後勉強

8月3日(土)当直業務 朝9時から翌日朝9時まで24時間勤務開始(レセプトひたすらチェック)

8月4日(日)~朝9時まで勤務後はお休み 帰宅して仮眠後勉強

8月5日(月)休み

8月6日(火)休み

8月7日(水)本試験

8月8日(木)当直勤務 朝9時から翌日朝9時まで24時間勤務開始(レセプトひたすらチェック)

8月9日(金)~朝9時まで勤務後はお休み 夕方に出勤しレセプトチェック

 

思い出してみるとホントよくやってたなと(笑)今同じことしてと言われてもたぶんできないでしょう。

 

当直勤務中は基本的に仮眠を取れても2時間ほど、それも浅い眠りですし割り当てられたレセプトをひたすらチェックしないと本試験までに分量が終わらないことが目に見えていました。ゆえにこの時は仮眠もなしです。

 

試験が終わりレセプト期間も無事に乗り切り、お盆に向かっているときには既に体の不調を感じていました。

熱が下がらないので最初は風邪でも引いたかというのと疲れが出ている、というので風邪薬をかわいがってもらっているドクターに処方してもらって過ごしていました。

 

それでも熱は全く下がらず38度をキープしていたので、なんかおかしいなと思いつつ試験が終わったので暢気に過ごしていました。

5日分の処方を飲み切っていた(この時点で熱が出ておよそ6日目、ずっと38度前後をウロウロ)ので内科の先生にお願いして処方をしてもらおうとしたら、薬が効いてないのはおかしいとのことで検査をすると。。。

 

レントゲン検査で両肺が真っ白、血液検査でも炎症反応は爆あがり(CRPという数値が17後半とかでドクターがビックリしていたのを覚えています)、肺炎でした。

咳もしてなかったんですけど入院加療したほうがいいと告げられて入院しました。結果的に7日間ほど入院加療、点滴してもらいひたすら寝ていました。

 

ちょっとぐらいは無理をしたほうがいいのかもしれませんが、無理をしすぎるとアカンなというのがよく分かるかなと。

ぼくの場合は試験前は体調不良が出てきません。気を張っていたのでしょうけれど、大概が試験後にそれが全部噴き出してくるような感じです。

 

結果的にこの年に法人税法に合格して無事に転職できたからよかったものの、ダメだった時のことを考えるとゾッとします。

 

頑張る時期ではもちろんありますが、体調優先で試験に臨んでほしいと思います。

ムリをするのと頑張るのは違う、というのは今ならよく分かります。

 

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受験生のみなさんへ、受験が終わったらやって欲しいこと

受験生の皆さん(特にお勤めしながらの受験の場合)は試験が終わったらやって欲しいことがあります。

 

それは今の状況を冷静に見て、今の職場が勉強を続ける環境にあるかどうか、優先順位を決められているかということです。

 

残念ですが税理士事務所・会計事務所に勤務していると勉強時間の確保という意味では不利になるケースもあります。ぼくは受験生に相談されたら、法人税法か所得税法に受かってから実務でも全く問題ないし、そのほうがいいとお伝えしています。

 

今の勤務先で勉強時間を確保できるのか、そこは考えてほしいなと思います。

 

選択肢として大学院に行くこともできますし、給与や実務面はとりあえず二の次で試験に専念するというのもアリでしょう。

そういうことを誰かに相談するのもいいですが最終的には自分で決める必要がありますので、試験が終わったら一呼吸おいて考えてほしいなと。

 

2013年当時、ぼくは法人税法に受からなければ所得税法に試験科目を切り替えるつもりでした。受験科目との相性もありますし、やり切ったと言えるぐらい当時は法人税法の勉強に取り組めていたからです。

 

実務なんかというと怒られるかもしれませんが、実務は税理士になってしまえばいくらでも学び勉強することができます。

いま、優先すべきことをご自分で考える時間を試験後にとってみてはどうでしょうか。

 

ぼくの場合は周囲にドクターや看護師さんがいてキャリアアップについてみんなが応援してくれていましたし、通信受験生でしたので周囲の余計な情報は一切遮断できていたというのは良かった点かなと。

 

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まとめ

いよいよ本番です、受験生にはすべてを出し切ってほしいです。

くれぐれも無理はしすぎないように、体調を整えてもらえればと。

遠い場所からですが応援しています。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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