税理士試験、今昔物語

今昔物語

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

税理士試験を間際に控えていろいろと思い出すことがあります。さて自分の時といまの受験とどこが違うかなと。

いまむかし物語と題してぼくが受験していた時期といまとの違いを振り返ってみます。

 

目次

受験申込から受験場まで

ぼくが受験をしていた期間は2008年の大学3年生の時からですから一番最初の受験からもう13年経っています。

 

当時といまの違いのひとつが受験申し込みが郵送じゃなくて指定された会場でできたこと。

 

書類を揃えて持っていくとその場でサッと見て受付してくださるわけです。最初のうちはどういうわけか書類を持って行ってました。ぼくの時は大阪のOMMビルだったように思います。

 

持っていったら何かが変わるのかと聞かれるとたいして変わりはないのですが受験の番号で早めが取れるぐらいです。

 

ぼく自身はそこはあまり意識していませんでしたがそれが目的だったかたもチラホラ見聞きします。

 

いまは郵送のみの申込みですので受験地の管轄国税局に郵送することで申し込みが完了します。

 

受験の申込みで言うと一番最初に申し込んだ時に書類の不備で連絡がありました。普段見かけない番号からだったこともありますし、受験できなかったらどうしようと緊張しましたが追加で書類を出したら事なきを得ました。

 

受験会場は当初は大学キャンパスで次からはインテックス大阪という大規模イベント会場になり、最終は大学キャンパスに戻りました。

 

ぼく自身はアツいのが苦手でしたので最寄駅から会場までのアツさ対策は結構入念にしていた記憶があります。

 

いまはそれに加えてコロナ対策もあり、より一層受験以外の部分で気を遣う部分があり大変かと思います。

 

受験会場ではいまは途中退室ができませんがぼくが受験しているときには60分経過した時点で途中退席が可能でした。

 

これは一時期に大学受験の不正問題からの影響だったように記憶していますが実際のところはわかりません。

 

受験生時代には60分経過したら出ていく受験生をチラホラと見かけました。ぼく自身はその経験はないのですが途中であきらめがついたときというのは結構精神的なダメージが大きそうです。

 

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合格発表とSNS

合格発表にも少し変更が加わりました。

 

合格発表の際には通知が届くのですがその際の自分の位置表示が以前はA~Dランクでなされていました。Aランクだとあとちょっとで合格できるということです。つまり自分の点数がわからない状態です。

 

いまはというとランクによる表示ではなくもろに点数が表示されるとのことです。60点以上で合格というのが税理士試験の公表されている合格基準なのですが59点とかだと悔やんでも悔やみきれません。

 

ぼくはこの点数表示ではなくランク表示の時期でしか受験をしていませんが精神的なダメージはランク表示よりも点数表示のほうが大きそうです。

 

合格していないときのことなんか考えなくてイイだろというのは確かにそうですが、届いた通知を開いて59点だったときは泣きっ面に蜂のような気もします。

 

その点数表示、意味あるのかな、というのが正直な感想です。またそこだけ点数を見せられても困るけどな、というのも印象としてはあります。このあたりは後述します。

 

ぼくが受験していたときと比べて大きく違うのがTwitterやFacebookなどのSNSの発展ぐあいです。

 

受験を開始したのは2008年ですがTwitterが日本でのサービス展開を始めたのも2008年。Facebookも日本語化されたインターフェイスがリリースされたのが2008年。

 

そもそもiPhone初代が2007年ですので受験勉強を開始した時には当然のようにスマホがない時代でした。

 

この15年ほどで随分と受験環境も様変わりしていて、TwitterやFacebook、SNS出の受験生同士のつながりも出来ているように思います。

 

ぼく自身は受験生時代はひとりでコツコツやるのが向いていたのもありましたし受験生が周りにいない環境でもあったのでSNSに触れる機会すらなく受験生活を終えました。

 

いまの受験生は20代の人だとスマホが手許にあってSNSアカウントを持っているとどうしても誘惑にかられることもあるでしょう。

 

そういう意味では勉強に集中しづらいと言えるかもしれません。距離を置くことも選択肢のひとつですね。SNSはのめりこむと結構精神的な疲労もあります。

 

ほかの受験生がアップしている合格報告や模試の点数をみてモヤモヤするぐらいならいっそ見ないほうがいいかもと思うことがあります。いい距離感でSNSとも付き合って行ければいいんではないかなと。

 

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受験生減少に思うこと

受験生時代からいまの受験の様子を比べると受験者数が大きく減少しています。毎年言われていることではありますが結構な割合で減っています。

 

なんでだろうかと思うと税理士の仕事に魅力を感じないうんぬんではなくて、ひとえに受験がブラックボックス的になっていないだろうかというのが第一印象です。

 

ぼくの時からそれはあまり変わりないですが、前段で少しふれたように自分の点数は通知されるのに配点や模範解答が公表されないというズレは受験生からするとモヤモヤするポイントじゃないかなと。

 

努力の結果が見えにくい制度になっていないかというのは気にしています。

 

正しく評価されているかどうかがわからない試験に10年も15年もかけられないだろうと言われると確かにそうかもしれないなと。

 

配点や模範解答が公表されること、また個人的には税務六法などの持ち込みが可能になると少し状況が変わるのではないかなと思っています。

 

また受験勉強ができる専門学校も減っています。いわゆる大手専門学校の大原とTACの2つしか税理士試験の受験では選択肢がないに等しいです。

 

最近はインターネットで勉強できるところも増えてきましたが、選択肢がないこともひとつ大きいですしそうなると価格も上がるのではないかと感じます。

 

少ない受験生をお互いで取り合い、また受験生が少なくなっていることでビジネスとして成り立たせるために受講料が上がる、ということがおきていないでしょうか。

 

詳しく調べていないので何とも言えない部分ですが気にはなります。

 



まとめ

自分が受験をしていた時期といまとを比べてみましたが、けっこう変わった部分があるなぁと感じます。

そうはいってもいまの受験生は目の前の試験に一生懸命取り組むしかありませんのであきらめることなく最後まで走り抜けてほしいなと。

 

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※カツラなど目につくやもしれませんが、もし買っていただいたらかぶります。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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