独立するときの準備期間は長めがいいか、短めがいいか

独立の準備期間 長短の良しあし

独立する前のかたからご相談をいただくことで、準備期間をどれくらいで考えていたか、ということ。

私自身のはなしを軸に考えてみましょう。

目次

準備期間の長短のよしあし

独立の仕方にもパターンというかバリエーションがいろいろとあるでしょう。

お客様を引き継いで独立することもあれば、全くゼロベースのこともありますし、他に収入があって(業務委託や受験専門学校の講師など)ということも。

また税理士試験に合格したら年明けからこなくていいよ、という厳しい対応を言われるケースもあるとか。

税理士登録をしたら独立ということもあるでしょうし、お伺いしていると様々な事情があります。

事務所では所長の一存みたいなところも多いでしょうから、所長先生次第な部分が大きくコチラでコントロールできない部分もあり悩ましいです。

ただ、税理士登録をすればいつでも税理士として活動できるわけですから、登録は早めにしておいた方がいいのかなと。

仮にやむなく準備期間が短いケースに該当してしまったとしても、そこから税理士登録をしてということになると結構かかります。

1カ月から2カ月は登録に時間を要することもありますが、所属税理士から開業税理士への登録区分変更は事後手続きになるので、イチからの登録よりかは時間が短いです。

最初に税理士として登録するのが一番手続きとしては時間を要しますので独立をしたいなと考えているのであれば所属税理士として登録しておくのがよいです。

登録費用は自腹になることもあれば事務所が出してくれる、みたいなこともあるようですが、出してもらうと辞めづらくなるのでその点はアタマの片隅に。

場合によっては税理士として登録した期間に応じて償却みたいなこともあるようで、これも所長先生の一存や考え方に依存します。

短いとある意味切り替えはしやすいでしょうが、準備という意味ではかなり駆け足でやることになります。

じゃあ長いといいかというと、事務所での居心地の悪さはあるでしょうし、その間に営業活動を大っぴらにやるわけにもいきませんので、長すぎるのもしんどいかなというのが私の感想です。

私自身は8月の初めに年末退職を希望してそれが通りましたので、準備期間としては約5カ月です。

準備したことは、会計税務ソフトの選定、融資の準備と申込み、事務所ホームページの作成の3つです。

感覚としては少し長かったような気もしていますが、当時は抱えている仕事が多く引継ぎにも時間がかかるであろうと考えていましたので結果的にはちょうどよかったというのが私のケースです。

準備期間が長くても売上が上がるわけではない

準備期間の長短は今の仕事量やその引継ぎ、独立後の仕事の有無などでも良し悪しの感じ方が変わると考えています。

ただ、長すぎてもモチベーション的には下がってきて結果的には独立出来ないみたいなことにもなりかねません。

準備期間が長くてもその間は売上が上がるわけでもないですし、失業保険をもらって、ということを考えるかたもいらっしゃるようですが、時間がもったいないです。

独立後は何もしない期間というのはないほうがよいですし、その時間はメンタル的には結構きついですから、助走期間はあるにせよスタートを切ったら走り始めるのがいいかなと。

ゼロベーススタートなら収入はなく支出が多くなる(支出が変わらなくても多く感じます)もので、預金残高が減っていくのはやはり不安な気持ちを増幅させます。

いろんな独立後の戦略があるでしょうし、それを実行するために何が必要か、準備をどうするか考えるのは楽しいものですから、楽しみつつやっていきましょう。

準備期間が短いとそれはそれで大変ですが長すぎるよりかはいいかなと。ある意味腹はくくれるでしょうし、結局独立するかどうかは最後は腹をくくれるかどうかです。決めれないとなかなか独立はできません。

明日からこないでいいよ、は「押すなよ、押すなよ」(最終的には押す)の押すなよの部分は省いて押されてるみたいなものです。

長すぎるとダレてきて間延びしてともすると状況が変わって独立したかったのにできない状態になってしまうので、長すぎず短すぎずを見積もりしていきましょう。

まとめ

準備期間が長くても短くてもその期間よりかは独立後の行動のほうが大事です。

その点をアタマにおいて自分がやるべきこと、準備、引継ぎに要する期間などを考えて動き始めましょう。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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