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顧問の受付を止めて、その後—気持ちは楽、でも「まだやれる」ともう一人の自分

少し前に、顧問契約の新規受付を止めました。

ずっと迷っていた決断で、実際に動かしたときは「やっと」という気持ちでした。止めてみると、気分はだいぶ楽になった。……はずなのに、心のどこかで「まだやれるんじゃないか」と言っている自分もいます。

昨日は金曜の午後を空けた話を書きましたが、あれが時間を自分で決める話だとすれば、今日は仕事の量を自分で決める話です。

決めたあとに残っている、ちょっとした葛藤について書いてみます。

目次

なぜ、顧問の受付を止めたのか

以前、「仕事量の限界と、それでも増やさない理由」という記事を書きました。今日の話は、その実行編にあたります。

ひとりでできる仕事量には、どうしても限界があります。抱えすぎると、一件ずつが少しずつ雑になる。

丁寧に見ているつもりでも、確認が甘くなったり、返信が遅れたり、そういうところに出てきます。

新規のご依頼をお断りするのは、正直こわいです。次があるかどうかは分かりませんし、目の前の話を自分から手放すことになる。独立していると、この感覚はなかなか抜けません。

それでも、抱えられる数を超えてしまうと、結局いま任せてくださっている方に申し訳なくなります。だから、いったん今は増やさないことを選びました。

断るために止めた、というより、いまいる方に丁寧でいるために止めた。自分の中では、そういう順番でした。

止めてみたら、思ったより楽だった

一番変わったのは、頭の中でした。

これまでは、お問い合わせをいただくたびに「これ以上受けられるかな」と計算していました。

内容を読むより先に、まず自分の容量を見積もる。あの作業が、まるごとなくなりました。

受けるか受けないかで悩む時間が消えた分、いま関わっている仕事のほうへ、気持ちを向けられるようになった気がします。

次の月次の準備を少し早めに始めてみるとか、前に気になっていた論点を調べ直してみるとか、そういう細かいところに手が届く。

数字で何かが良くなったわけではありません。売上が増えたわけでもない。ただ、頭の中の空き容量が増えた、という感覚があります。

これが正解でした、と言い切るつもりはないのですが、少なくとも今のところは、止めてよかったと感じています。

でも、「まだやれる」と言うもう一人の自分

不思議なもので、楽になった分だけ「まだやれるのに」という声も聞こえてきます。

止めたあとにいただいたお問い合わせを、お断りしたことがありました。

そのあとしばらく、本当にこれでよかったのかな、と考えていました。まだ受けられたんじゃないか。

ここで止めたら、この先ずっとこの規模のままなんじゃないか。誰かの役に立てたかもしれないのに。

成長を止めた気がする不安、と書くと大げさですが、それに近いものはあります。

たぶん、この声は消えないんだと思います。そして最近は、消さなくていいのかもしれない、とも思うようになってきました。

声が聞こえるということは、まだ仕事をやりたいと思っている、ということでもあるので。

決めることと、揺れ続けることは、両立する

決めたからといって、迷いが消えるわけではありません。

決断は一度きりでも、気持ちのほうは、そのあともずっと揺れ続けます。止めたことを後悔しているわけではないのに、ときどき「別の選び方もあったかな」と考えてしまう。

決めたうえで、揺れながら進む。独立して8年目でも、たぶんずっとこの繰り返しです。

同じように、何かを決めたのに落ち着かない、という方がいたら、それはたぶん普通のことなんだと思います。決めたことと、揺れていることは、両立します。

私も、しばらくはこの声と一緒にやっていくつもりです。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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