災害があると企業の対応力があぶりだされます。

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おはようございます、京都の所属税理士takasagoです。

一昨日から昨日、今朝にかけて近畿地方は非常に激しい雨に見舞われています。

災害があると中小企業の対応力、組織の従業員に対する潜在意識、

自分の仕事の仕方、イロイロなコトがあぶりだされます。

 

目次

中小企業の対応力

中小企業が災害に遭遇した時、その対応力が問われます。

この場合、中小企業には会計事務所、税理士事務所、税理士法人も

含みますのでご承知おきください!

 

中小企業にはオフィスがあります。

オフィスにはイロイロな情報、企業秘密、個人情報が

そこには収められています。

 

そのオフィス内の情報についてガードがしっかりと掛けられているか。

また、場合によっては、どこかオフィスとは異なる場所に避難できているか。

避難できていても、取り出せなければ意味はなくなります。

 

さらには、オフィスそれ自体の災害に対する備えも必要です。

ぼくは医療機関に勤務していたのですよくわかりますが、

医療機関にとって電気というのは生命線です。

 

病院では様々な治療に医療機器が使われていますが

電気の供給が止まってしまうと、生命の維持に致命的な影響がある場合もあり。

 

なので病院には基本的に自家発電装置が備えられています。

また、万が一の場合には患者を移送したりも必要です。

そのような事態に備え、防災訓練、避難訓練、緊急時の電源チェック、

搬送の手順、非常用電源に接続するコンセントの確認、

確認すべきことは山のようにあります。

 

医療機関ほどではなくても、

オフィスには電気、水道、場合によってはガスが供給されています。

 

パソコンもあればサーバーもある。電話もある。

電気、水道、ガスが供給されなくなった時、

そこに従業員がいるとき、どうするのかを練っておく必要があります。

 

備えていない中小企業のほうが圧倒的に多いかと思います。

災害は突然やってきますので、考えて備えておくことが求められます。

災害対策は事態が起こってからでは遅いですし、

付け焼刃はすぐにバレます。

年に一回は避難訓練、災害時の対応をチェックすることをオススメします。

組織の従業員に対する潜在意識

例えば、先日の大阪北部を襲った地震を考えてみましょう。

 

朝の通勤時間帯に地震が発生しました。

ぼく自身は通勤は自転車ですが、

ちょうど停車して信号待ちをしているときに地震を感じました。

 

でも多くの従業員は公共交通機関である電車で通勤していました。

電車に乗っていた従業員も多く、電車に閉じ込められたひと、

ホームに待ちぼうけになったひと、イロイロな状況が想定できます。

 

そして実際に先日の地震が発生した時、この状況になりました。

 

かろうじて従業員との連絡は取れましたが、

ココからが組織が従業員のことをどう考えているか、浮かび上がります。

 

連絡がとれたとき、取りうる選択肢は2つ。

もう来れないと判断して、帰宅するように促すか。

それともとりあえず来るように指示するか。

 

その日の業務が何であれ、その業務は延期すべきでしたし

お客様の無事、従業員の無事を確認するのであれば

管理職がいれば十分です。

 

このときには京都府南部から大阪北部にかけては

通話制限がかかっていたようで、

少なくとも午前中は電話がつながりにくい状態でした。

 

もう今日は帰宅しなさい、であれば「分かりました、おねがいします」

これで終了です。

 

とりあえず来てください、の選択肢を取った場合。

来れたとしても、帰宅時に交通機関が復帰しているかは分かりません。

実際問題として、京都の事務所に何とか通勤してきた従業員で

大阪や滋賀に住んでいるひともいます。

 

この地震の時、交通機関は夜遅くまで復旧していませんでした。

とりあえず職場に来させるのであれば

帰れるかどうか、も含めてその判断を下す必要があります。

 

もはや定時で帰るとか、残業するとか、そんなことは二の次かと

ぼく自身は思っていましたが、

ぼくの事務所の判断は、来られそうなら来る、というか

指示はありませんでした。

 

これは考えようによってはズルい判断です。

来れるなら来たらよいけど、帰れなくてもしらない、

と捉えられても仕方がないからです。

 

企業にとって従業員をどう考えているのか

非常事態があるとよく分かりますし、感じることができます。

どこまで従業員をフォローするのかも良くわかります。

自分の仕事の仕方

自分自身の仕事の仕方を考えてみましょう。

災害などやむを得ない理由で出勤できないかもしれないとき。

 

その出勤できない日に予定を山ほど入れていたら。

考えただけでもゾッとします。

 

予定を詰め込み過ぎないコトも

普段から意識したいところです。

 

ぼく自身も気を付けてはいますが、

組織に属していて税理士をしている限り

自分自身でコントロールできない部分もあります。

 

そこも織り込み済みで予定を組めたらよいのですが

そこまでのスケジュール調整、対応力がぼくにはまだありません。

自分自身とお客様だけで予定が完了できればそれに越したことはありませんが、

組織にいる場合、会議やら打ち合わせやらで時間がとられる、

誰かの予定に合わせて同行する、など自分だけではないこともあり。

 

独立してしまえば、スケジュールについては

自分と相手、のみで完了できるかと思いますので、うらやましいなぁと。

 

あと自宅兼事務所であれば通勤もしなくてよいので、

災害があっても自宅で仕事をやろうと思えばできます。

 

オフィスを借りていても、ひとり仕事、ひとり税理士であれば

別にオフィスに行かなければいいだけです。

まとめ

ぼく自身は地震でも大雨でも出勤できました。

でも、出勤して事務所にいると、上司やボスがこの災害に対して

どう考えているのか、考えていないのか、よくわかりました。

そしてますます独立したくなりました(笑)

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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