記帳サポートの第一歩 記帳代行とゴール共有

ロードマップの設定は大事

ロードマップの設定は大事

おはようございます、京都のひとり税理士ジンノです。

今ちょうど、お客様の記帳代行をお引き受けして、帳簿作成作業に取り掛かる案件があります。

記帳代行についてやる、やらないは税理士さんにとっては結構ターニングポイントかなと思います。

ぼく自身はお引き受けして効率化し、自前で記帳ができるようになるまでをサービスメニューとしています。

それにあたり、お客様にいかに記帳業務をしてもらうかのロードマップ=道筋を設定し共有することを大切にしているので、今日はそのお話をお伝えします。

 

目次

業務量確認のための記帳代行

帳簿作成業務は誰のお仕事か、税理士同士で集まったりするとこの話題、よくあがってきます。

 

お客様が自前で帳簿作成すべき、税理士はそのチェックが業務、というスタンスの方もいらっしゃいます。

 

一方で帳簿作成という厄介な作業は税理士側で担って、会社や社長は本業(売上を稼ぐ仕事)に注力すべき、というスタンスもあります。

 

じゃあぼくのスタンスはどうかというと、帳簿作成作業(いわゆる仕訳入力したりということ)については、お客様自身でやったほうが数字がタイムリーにつかめて経営判断スピードが速くなるし、資金繰りの確認などは日々の記帳があったほうが有効だと考えています。

 

税理士側で記帳を担当すると月次決算資料(いわゆる試算表)は2~3か月遅れで社長の手元に、ということは良くないことかもしれませんが普通にあり得ます。

 

経済の流れが高速になり、色々な経営判断を瞬時にすることが求められる時代で、2~3か月前の試算表を見て何を判断するのか、ぼくは以前から疑問でした。

 

なので基本はお客様でやっていただくほうがお客様にとってもいい、というスタンスです。

 

お客様で帳簿作成をすることを自計化(じけいか)と呼びますが、この自計化に対するハードルの高さは税理士にとっては高くないですが、お客様にとってはとても高いことがあります。

 

帳簿作成、仕訳入力をするとなると簿記の知識がある程度必要になりますし、会計ソフトへの入力だけでもお客様に説明すると口には出さないモノの『えーっ』ってお顔にでてることも(笑)

 

そうなると、もはややらされている感がでてしまい、うまくいかないコトも多いのかなと。

 

ぼくが法人なり個人の顧問をお引き受けした時は、基本的には記帳業務をお客様に担ってもらうようにサポートするのですが、まずは自分で記帳業務を担当するようにしています。

 

というのも、とりあえずこんな風に入力してください、と言って会計ソフトを導入してもまずできないからです。

 

記帳業務を自社でできるようにサポートするには順番はとても大事で、

お客様 ジンノ
STEP1 経理作業 記帳業務
STEP2 経理作業 記帳業務+経理作業の効率化検討
STEP3 経理業務の効率化着手 記帳業務+経理業務効率化サポート
STEP4 経理業務効率化完了 記帳業務+記帳業務のサポートへ
STEP5 経理業務+記帳業務着手 記帳業務サポート
STEP6 経理業務+記帳業務 記帳業務チェック

 

これぐらいの段階をおきながら、お客様の記帳業務をサポートしていきます。

 

経理業務にプラスして記帳業務となると、まず業務量が増えますから、誰でもイヤです(笑)

 

イメージとして記帳業務をこちらでやりつつ、経理業務を効率化して業務量(時間)を減らし、効率化できた経理業務をしながら記帳業務に取り掛かる、そんな流れです。

 

STEP4で記帳業務に向けて、まずは経理作業の時間と業務量をスリム化して時間を作ることをしないと、ただただ経理を担当する方の仕事が増えた、となっては本末転倒です。

 

この流れを意識してお仕事するようにしています。

 

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ゴールを設定し共有する

記帳をしてもらう、というとかなり格式高いイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、ぼくの場合は必ずしも会計ソフトに入力することがゴールではないです。

 

お客様によってはExcel入力には抵抗がないけれど、会計ソフトはチョット、という場合も結構ある印象です。

 

むしろExcelで入力してもらったデータをこちらでもらってインポートしてチェック、資料作成、報告でもぼくはイイと思っています。

 

小規模事業者さんだと会計ソフトまでいらない、というかたもいらっしゃるのが現実かなとも思いますし。

 

こちらで会計ソフトをゴリ押しすることなく、ご要望に合わせた対応をしたいなと考えています。

 

自計化するというとお客様も身構えますが、簿記の知識からサポートするとなるとかなり時間がかかるのも事実でしょう。

 

このあたりのゴールを設定出来たらお客様と共有する、イメージを統一しておくことが実際に取り掛かる前には必要です。

 

よく自計化について「初期指導」などとかなり上から目線の言い方をする場合もありますが、効率化をサポートするというほうがぼく自身はしっくりきます。

 

初期指導などというのでお客様とのギャップが生まれて、記帳アレルギーになってしまうのかなと。

 

記帳作業のゴールをイメージして設定しつつ、経理業務を効率化をして入力作業に時間を確保してもらいながら、徐々に記帳入力作業をお返ししていく流れを想定しています。

 

まさに二人三脚ですが、ここまでできると後は流れに乗ってラクに習慣化できます。

 

クラウド会計も業種やお客様の意識・抵抗感によっては使わないこともありますし、スキャンしてもらったデータをSTREAMEDで仕訳してもらうのもアリでしょう。

 

でもお客様にフィットするかどうかはこちらで見極める必要があって、ネットバンクに抵抗がある方もいらっしゃるので、そのあたりは柔軟にしていくつもりです。

 

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まとめ

さて新しい月になり、何とか独立後5か月を乗り切りました。

最近は会いたいひとに会う、というのを楽しみに仕事をしています。

明日は沖縄の税理士さんが来阪されるのでブログオフ会に参加、来週は酒税セミナーが楽しみです。

何か愉しみがあるとそれだけで張り合いが出てイイな、と思う今日この頃です。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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