習慣が変わったら経費が減った、経費が増えた

比べてみると気が付く

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おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

今年に入っていろんな習慣が変わってきた方も多いかと思います。新型コロナウィルスの影響でお客様のところに行く機会が減ったり、リモートワークの導入や時差出勤などで仕事、ひいては生活の習慣も変化しています。

ぼく自身も少し変わってきたかなと思っているのですが経費を見て実感しています。前期がある方は前期比較をするとなにかに気が付くかもしれませんし、前期がない方は来期どうなるか想像してみましょう。

 

目次

減った経費

比較対象は2019年1月~5月までと2020年1月~5月までのいわゆる前年同期間の比較をしてみました。

会計ソフトによっては前期との比較をしやすいものもあるでしょうし、難しければExcelなどにデータを加工してみることも検討しましょう。

 

まず去年と比較して減った経費がないかチェックしてみると

項目 減少率
旅費交通費 △73.0%
広告宣伝費 △69.4%
接待交際費 △73.5%
消耗品費 △37.8%
会議費 △87.0%
諸会費 △70.0%

大きく減少しているものを中心にピックアップしてみたところこのような形になりました。

 

コロナウィルスの影響で減少したと思われる項目は、旅費交通費と接待交際費、会議費です。ほかの項目はコロナによるものではなさそうです。

外出してお客様のところに行ったり、というのがそもそも少なくなって(というか外出制限をされていましたので)旅費交通費が大幅に減少しました。

 

これに伴い外での飲食である接待交際費も同じく減少していますが、接待交際費と旅費交通費の減少率がほぼ同じというのは興味深いです。

費目を詳細に確認してみると、外出時に接待交際費を使う傾向が去年は強かったようです。

 

続いて会議費も同じく、一人でカフェに行ったりコワーキングスペースを利用したり(契約しているものとは違うところで外出先でドロップイン(都度利用)していました)ということが去年は何度もありましたが、これも外出制限のおかげで大きく減少しています。

 

去年の1~5月はWebサイト用の写真を撮ってもらったり、イラストや名刺デザインについての費用を支払っていたので広告宣伝費が増加していて、今年はそれがないので減少しています。

 

消耗品は開業時に一通りそろえたもの(デスク、パソコンモニター、椅子など)があり今年はそれがないので減少していて、諸会費も去年はいくつか異業種交流会・経済系の団体などに参加していたのでそれがなくなったことに伴う現象です。

 

減少している原因はいくつかありますが、コロナウィルスの感染拡大・予防のため外出を制限したことによる経費の減少は一定程度みてとれます。

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増えた経費

減った経費を見てきましたが増えた経費も確認してみましょう。減ったものだけ見て喜んでいるというのは物事の一面しか見ていないことになりますので現実に目を向ける必要があります。

 

項目 増加率
通信費 +59.2%
支払利息 +403.7%
新聞図書費 +33.1%
支払手数料 +245.9%

 

通信費ですが、こちらは自宅の通信環境を整えた(ポケットWi-Fiの契約)のと、Zoomの契約などがあり昨年と比べてかなり増えています。

いずれもリモートでのセミナーや打ち合わせのために必要な支出でしたので増えたのはやむなしというところです。

 

新聞図書費についても去年の上半期はぼちぼちと仕事に必要な税務関係の書籍を揃えていたので比較的支出金額としては多かったのですが、今年は家にいる時間が増えたのでそれに応じて読書量も増え、結果として書籍代も増えた形となっています。

必要なインプットだったのでこれもやむなしですね。

 

支払利息は去年の秋に借り入れを追加したのでその関係もあり金額としては大きくはないですが増加率としては相当増えています。

支払手数料はソフトウェアの使用料などですがこちらは今年5月までの分が多かったのと、去年秋からのソフトウェアの増加に伴うもので、コロナウィルスは影響していません。

 

こうしてみると自宅事務所で仕事をすることのコストは増えていて、反対に外出すること、また外出先での飲食や贈答による支出は減っているので、自宅で仕事をしたのが経費の項目を見るとよく分かります。

 

おまけ:売上はどうだったんだよ?

支出のことばっかり書いて売上のことは触れないのか?と言われそう(言われないと思うけど)なのでおまけでかるく触れておきます。

 

コロナウィルスの影響はあったかもしれませんが、去年から所得税確定申告のご依頼がかなり多くあり、確定申告の報酬という点で見ると増加率は610%、ほぼ7倍ほどになっています。忙しかったわけです。

 

また相続税の申告書を一件仕上げております。

法人の顧問は昨年よりも増えてはいますが、3月決算法人がひとつもないので法人顧問は金額でいうと大きく変わりありません。

 

トータルで見ると前期比で114.5%増、2.15倍ほどの売上になっています。多少は夢がありますかね?

 

ただし、相続税申告を含めて営業活動としては制限がかかっていたのでこの後は売上が下がる可能性もあります。というのも去年は下半期に相続税申告の受注と売上が集中していたからです。

 

前半部分で営業活動を自分が思うようにできなかった影響は間接的にこの後出てくる可能性もあります。

営業と受注はセットで考えていて、やはり自分の手と足を動かした分、比例させていきたいところです。

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まとめ

自宅事務所で一年を経過した後のコロナウィルスの外出制限だったので、仕事の進め方や仕方としては大きな戸惑いはなかったです。もともと自宅事務所で仕事をするスタイルがようやく身についてきたかたというところでしたし。

ただやはり支出や売上に限らず、習慣が変わって構成も変わってくる可能性がありますし、間接的な影響というのももちろんあります。

そのあたりについて前を見つつしっかりと動いていきたいところです。

 

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※カツラなど目につくやもしれませんが、もし買っていただいたらかぶります。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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