おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
相続に関するお仕事をしていますと、司法書士さんに相続登記をお願いするシーンがあります。
その時どんな風に気遣いをすればよいか、ぼくが気を付けていることをまとめてみます。
お仕事をしやすいように整える
相続税申告のお仕事がある時、不動産をお持ちの方がいらっしゃれば基本的に相続登記をそのままの流れで行うことを相続人の方にはお勧めしています。
相続登記も頑張れば自分で出来ることですし、相続税申告も頑張れば自分で出来ることですが、時間はかかるでしょうし手間も相当かかります。
相続登記をしないことによる問題(所有者不明土地や相続人が多数になってしまい追跡が困難な事例など)が顕在化してきており、最近は特に相続登記をしたくないというかたはとても少ない印象です。
司法書士さんと普段からお付き合いのある相続人の方は多くはないでしょうから、相続登記をこのまま相続税申告後の手続きとしてご案内をして司法書士さんをご紹介することになります。
相続登記に必要な書類はもちろん司法書士さんに確認をすることになるのですが、相続人の方から「お見積りをとること」、「相続税申告で使った書類がそのまま相続登記に回せるのでそうしてよいか」などを確認したうえで司法書士さんに連絡をします。
まずは見積もりと相続登記に必要な書類ですが、書類についてはほとんどが相続税申告で必要だった書類ですのでほぼ問題なくそろえることができます。
見積もりが上がってきたら、司法書士さんに代わってお見積り書類を提示し、説明をすることもあります。
相続登記に関するお見積りでポイントになるのが司法書士さんの報酬と登録免許税を分けて説明することです。
登録免許税というのは誰が相続登記をしてもかかる費用という認識なので、可能であればお見積りから2段書きにしてもらって、「この登録免許税の金額は〇〇さんがご自身で手続きしてもかかる費用です」という説明の仕方をするようにしています。
(ここでの〇〇さんは相続人本人という意味です)
登録免許税の説明は司法書士さんがしてももちろんよいですが、(登録免許)税に関することではあるので税理士が説明したほうが腑に落ちるケースもあります。
登録免許税だけはなんともできない(固定資産税評価額ベースで課税されている)ですし、そういうものですのでご理解いただけるまでお話するしかないです。
必要書類についてもこちらで準備できることがあればお手伝いすることも多いです。
登記に関する委任状をお渡ししたり、本人確認書類の写しや連絡先をお伝えすることもあります。
司法書士さんのお仕事がしやすいようにバトンを渡すつもりで日々対応するように心がけています。これは司法書士さんに限らず他の士業さんとお仕事をする際にもおなじです。
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こちらの要望もさり気なく入れる
お仕事を願いする、紹介する立場ではありますが、こちらの要望もさり気なく入れることがあります。
例えば、自宅と賃貸不動産がある場合の見積もりはどうとるでしょうか?お手数をおかけするのですが、自宅と賃貸不動産と分けたものをもらうようにしています。
というのも賃貸不動産を相続した場合の登記に関する費用は不動産所得の計算上、必要経費に算入できるからです。
仮にその賃貸不動産の所得計算をぼくにご依頼いただくことがなくても、次に見た時にパッと見てわかりやすいかなと。
仮に自宅と賃貸不動産の登記費用が一本で見積もりが上がってくると、こちらでそれを按分する必要が出てきてしまいますが、最初から分けておいてもらえればその賃貸不動産にかかる部分が一目でわかります。
このあたりを司法書士さんに理由も添えてお願いしておくとこちらもとても助かります。
手間に感じる司法書士の先生も多いかもしれませんが、お互いにうまく付き合っていきたいものです。
また不動産の譲渡の場合には司法書士さんが立ち会いますので、譲渡の税務に関するご相談があったり、逆にこちらから任意後見・成年後見に関することや根抵当権に関することを聞いたりもします。
ちょっとしたことなんですけど、こういうふうにイーブンな関係でお仕事ができればきっと気持ちがよいかなとぼく自身は考えています。
他士業の方とお仕事をする機会が税理士は特に多いと普段から感じています。
例えば、建設業の許認可の話であれば行政書士さんですし、人事労務関係であれば社労士さん、登記や後見の話であれば司法書士さんなど、いろんな他士業の方と仕事をする機会はとても多いです。
税理士から他士業の先生にお仕事をお願いすることも多いですし、ちょっとしたことですが気遣いをすることでお互いに気持ちよく仕事が出来るように普段から心がけておきたいところです。
まとめ
独立をすると他士業のかたといい関係を築いていきたいなと考えるようになりました。
お互い様の世界でもあるのでよりお客様にいいサービスを提供できるように心がけていきます。
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※カツラなど目につくやもしれませんが、もし買っていただいたらかぶります。