値付けの難しさとオモテに出すことの重要性

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おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

独立して最初に事務所HPを作る際、一番難儀したのが値付けでした。自分のサービスに値段をつけるという行為自体が初めてだったのもありますし、いくらにすればいいのか正解は?となっていました。

いまでも値付けそれ自体を見直すことがありますが、それを整理してオモテに出すことも重要だなと。

 

目次

値付けの難しさ

税理士業の値付けの難しさのひとつが、原価がないといえばない、ということです。コレはサービス業全般に言えることでもあります。

 

例えばラーメン屋さんで考えると、ラーメンを作るために必要なコストは積み上げ式で計算できます。

スープ、麺、具など器の中に入れるものの値段より低い売値にすることは通常あり得ないので、かかったコストをひとつずつ積み上げていくわけですね。

 

小麦粉、野菜、肉、調味料などなど、ラーメンを作るのにかかった諸々を足し算していく。そこに人件費やテナント料など店舗運営のための必要経費を考えつつ、ラーメンの値段をいくらにするのか検討することができます。

 

もちろんラーメンだけではなくサイドメニューとしてから揚げや餃子、チャーハンを考えるのか、アルコール類の提供があるなら、とベースになる価格が比較的わかりやすい状態です。

 

一方で税理士業で考えると、専門サービス業ですのでサービスそのものに値段をつけなければいけません。

もちろんそのサービスを作るのに知識(税理士業でいうと税務知識という原材料はありますが)を仕入れてくる必要があるのですが、そこにいくらの付加価値を載せたいか、考えることにぼくの場合は四苦八苦していました。

 

自分がやって楽しい値段に、ご依頼があったときに「ハイ!喜んで!」と言える値段にすればいい、と諸先輩方からはアドバイスをいただくのですが、それも中々最初は苦労しました。

そもそも値段をつけることが初めてだったので、このお値段でご依頼をいただけるのだろうか、、、という不安は常に抱えています。

 

結果として相場より安い値段、みたいなことになっていて去年半年はそんな感じだったのですが、時々見直して価格を考える、値付けを考えるようにしています。

 

相場より安い値段が悪いわけでもなく、無料相談がダメなこともなく自分自身が納得できるならそれでよいのかなと。そういう意味で自分次第なので正解がないと言えばないです。

 

戦略として、2年間は顧問料なし3年目から顧問報酬をいただきます、みたいな事務所もありますし、1万円のお客様を100件担当するのか、100万円のお客様を1件担当するのか。

どちらを選択するかで仕事の仕方や営業の仕方が変わってきますが、自分のキャパシティと戦略と時間と体力と生活費と事業運営費と、いろんなことを考えながら検討をしていく必要があります。

 

値付けと両輪なのが営業スタイルであり、どういうお客さんをターゲットにしたいかに価格それ自体も影響されますのでセットで考える必要があります。

 

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表に出すことの重要性

価格をつけたらオモテに出すようにしています。

 

特にスポット業務(個別コンサルティング)については対応している税理士さんが少ないこともあり、なるべくならオモテに出しておいたほうがいいなと。

ぼくが独立した当初でもスポット相談をしている税理士さんはそう多くなく、また価格表を事務所HPなどに掲示している人もそう多くはないです。

 

一方で自分自身が例えばお寿司屋さんに行くにしてもメニューが「時価」と書かれているとことさら緊張するでしょうし、そういうお店に行くことはよほどでないかぎり難しい。

 

その点を考慮するとこのお時間でご質問いただいたことにお応えするのがいくらです、という掲示は依頼をする人のハードルを下げることにもつながると考えています。

 

税理士になってみるとよく分かるのですが税理士に何かを依頼することってこちらが思う以上に相手はハードルが高く感じているものです。そんなハードルの高さの要因のひとつが価格が分からないことだとぼくは感じているので価格をオモテに出しています。

 

ぼくの場合はスポット業務(個別コンサルティング)いわばタイムチャージ的な考え方ではあります。

これが顧問になるとさらに価格を設定することが難しくなる面もあって、しっかりお話を伺って要望を整理した段階で見積もりを出す、というのもぼくはアリだなと思っています。

 

実際のところ、フタを開けてみないと分からない部分もあって尚更難しいと感じます。

顧問の場合にはどこまでを業務として含むのか、年末調整や償却資産税を別料金にするのかしないのか、このあたりも悩みどころではあります。

 

お客様にも分かりやすく伝えることがオモテに出すことと同じくらい大事です。

 

オモテに出しているからと言って価格を変えてはいけないわけではないですし、むしろ自分の状況に合わせて見直しをして価格改定することも必要です。

 



まとめ

値付けについてアウトプットしてみましたが、相手が喜んでくれるのはもちろんですが自分自身も気持ちよくやりたいので、値付けについては考え続けなければいけないなと。

これがまた難しかったりするのですが、だからこそやっておく必要があります。

 

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※カツラなど目につくやもしれませんが、もし買っていただいたらかぶります。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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