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意味のある数字、意味のない数字を意識しておく

難しい数式

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

税理士という職業柄、数字に強いんですよね、計算が早いんですよね、と言われることはしばしばあります。というか税理士のイメージがそういう風に先行しているのでしょう。

確かに日々数字に触れる機会が多いのは事実ですが、意味のある数字、意味のない数字を意識するようにしています。

 

意味のある数字

事業において借入をしている場合には債務償還年数、という数字を指標としてお話しすることがあります。

 

どういう指標かというと借入残高/簡易キャッシュフロー(税引後利益プラス減価償却費)という計算式で計算されるもので、これにより借入を何年で返せそうか、という目安を知ることができます。事業の状況にもよりますが10年を超えていると黄色信号もしくは赤信号という状態です。

 

例として計算してみましょう。

借入残高1億円、簡易キャッシュフローが2,000万円/年という状態だとしたら、1億円を2,000万円で割ります。5年という計算結果が出てきます。

この5年という数字を見てひとまず安心するかどうかですが、10年以下なので安心材料ではあります。

 

ただし、もう一つ大事なことをお伝えする必要があって、借入残高よりも、毎年簡易キャッシュフローが2,000万円出せるように事業の状態が継続する必要があるということです。

5年という数字で安心することよりも、2,000万円の簡易キャッシュフローが生み出せる状況が継続していることが前提、ということが大切です。

 

債務償還年数のように指標を計算する時には割り算が出てきますが、損益計算書、貸借対照表いずれについても足し算と引き算がメインです。

計算自体が複雑なわけではなく、その指標や数字が何を意味しているのか、どういう前提条件があるのか、そういうことを確認しお伝えすることが意味を成します。

 

この数字に意味を持たせることで次へのアクションをどう考えるのか、ということを一緒に考えていくことができます。

 

意味のない数字

一方で意味のない数字もあります。例えばこのブログ記事は当ウェブサイトで956記事目ですが、これは意味のある数字ではないです。

 

長く書いてきたんだな、ブログが好きなんだな、ということがわかるだけです。

 

ぼく自身はこの数字自体について特に気にすることがなくなってきました。そう言えば何記事目なんだなと思うだけです。

ブログ継続して何日目とかも、今年止むを得ず1週間ほどお休みをいただいてからは全く気にならなくなりました。

 

他にも整理券の番号などただの順番を表しているものもありますし、数字それ自体に意味を持たせなくても全く問題ないケースも多いでしょう。

 

金額についての大小はもちろんありますが、例えば現金残高もいくらというのが大事ではなくて実際の金額と帳簿上の金額が一致しているか、という点の方が大切です。

 

オーソドックスな会計ソフトを使ったことがある方はご存知ですが、仕訳入力の際にはコード入力する必要があるソフトがたくさんあります。

このコードを勘定科目コードと呼んだりするのですが、コレを覚えなさいと言ってくる税理士事務所がいまだにあります。

 

勘定科目コードなんかやっているうちに自然と覚えることもあるでしょうし、覚えてなくても問題ないですし、そもそも仕訳入力をしない方法もいまでは可能になってきています。

 

細かいことかもしれませんが自分が覚えたり意識したほうがいい数字やモノの見方はあるので、全ての数字に意味を持たせる必要もないですし、取捨選択していけばいいでしょう。

 

数字に意味を持たせるかどうか

数字に意味を持たせようと思うとグラフで説明することも有効ですが、結局のところはその数字を使って何を判断するか、ということが重要性を増してきます。

 

計算だけならExcelでも電卓でもすぐにできてしまいますので、その計算した結果をどう活かしていくかは人間にかかっているわけです。

 

税理士の仕事はAIにとってかわられるとこの5~6年、いろんな機会があるごとにいわれていますが、本当にそうなるでしょうか?

数字に意味を持たせコミュニケーションを通じて次の経営判断につなげるということはAIには難しい部分だとぼくは考えています。

 

情報は山ほどありますのでそれをどう伝えるのか、活かしていくのか、そういう部分に自分の軸を置いておきたいところです。情報を有益なものにするのは人間の仕事ですね。

 

税理士のコミュニケーションについての本

まとめ

税理士の仕事はその時代ごとに要請されれば自己変革してきました。以前は手書きで紙提出だった申告書が、いまは会計ソフトで作成して電子申告がオーソドックスになっています。

会計ソフトそれ自体も進化している部分があり、税理士側もそれを取り入れる人、静観する人さまざまです。

AIでなくなる仕事だと揶揄されることも多いですが、数字を有益なものにしてコミュニケーションを通じて事業をサポートするその流れは人間がやっていく部分にだとぼくは考えています。

意味のある数字、ない数字、少し意識してみましょう。

 

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