おはようございます、京都の所属税理士takasagoです。
冒頭の「teaching is learning twice over.」という言葉、ご存知でしょうか?
ぼくが好きな言葉でもあります。
自分の仕事で「教えること」をする前に、アウトプットして整理します。
直訳すると?
英語のお勉強ではなく、サラッといきますと
「教えることは2度学ぶこと」という意味です。
こちらの言葉はもともとはフランスのモラリスト(教訓を説くひと)である
ジョセフ・ジュベールによるものと言われています。
フランス語で表すと
Enseigner, c’est apprendre deux fois.
(teaching , this is learning twice)
となります。(なるはず(笑))
どういう意味かを考える際にはプロセスを追ってみましょう。
何かをひとに教えたい
↓
教えるためにはどうすればよいか
↓
自分自身の知識を整理する:学びチャンス!
↓
それをまとめる
↓
相手に伝わるかどうか、できるようになるかを推敲する:学びチャンス!
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必要であれば知識をプラスアルファする:学びチャンス!
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「教えること」をやってみる
↓
相手からフィードバックをもらう
↓
「教えること」の改善をする:学びチャンス!
↓
よりよい「教えること」へとブラッシュアップする
「教えること」というと堅苦しいかもしれません。
これを「レッスン」とすると分かりやすいかも。
レッスンを作っていこうとすると
必ず自分自身のその「レッスン」したいことの知識なり技術なりを
棚卸して見直す必要があります。
上の流れで学びチャンス!
と示したところでは、「学び」のチャンスがあるとぼくは捉えています。
2回どころではありませんね。
自分自身が理解しているつもりでも、それが十分でない場合や
相手に伝えるときの伝え方、よりよい内容や例示の仕方など
気づくことが多くあります。
自分の知識を再認識して、より良いものにできる可能性が高いので
実際に教える前にひとつ「学び」を得られるかと。
さらには相手の立場になって、モノゴトを考える視点が生まれます。
ひとりよがりでは相手に伝わりませんし、理解もできず、
知識の習得→実践という流れも生まれません。
自分の説明がどう受け止められるのか
相手の立場になって「教え方」を考えるということで
ここでも普段とは違う視点をもつ「学び」の機会となります。
視点の違い
モノゴトを見るときの視点には主観的なモノと
客観的なモノと2種類あります。
自分自身が主体であれば主観的ですし、
自分自身が主体でなければ客観的です。
言うは易く行うは難し、で
自分を客観視するとか、主観的なモノの見方を排除する、
というのは書くのは簡単ですが難しいコトです。
それでも相手の立場になってモノゴトをみる視点、
考える視点は、考えなければ得られません。
ぼくは税理士の仕事のひとつとして
お客様に視点を持ってもらう、気づきを得てもらうということを考えています。
特に法人のお客様については
一生懸命、営業をして、製造をして、交渉をして、販売をして、
会社にまつわることは基本的に主観的なコトです。
その主観的な立場からでは見えづらいコト、気づきにくいコトについて
一歩引いた立場で客観的な視点で会社のコトを見られる立場というのは
お客様から相談を受ける身としては非常に重要な立ち位置です。
お客様とがっぷり四つに組み合って
二人三脚で成長していくことも必要なシーンがあるでしょう。
でも、お客様が欲しているのは、税理士として、会社の外部から見て、
ある種客観的な数字というツールを使って、
外から見たら、会計的に見たらどのように見えるのか、という
客観的な視点も求められます。
視点を変える、ずらすにはトレーニングが必要です。
ぼく自身もまだまだですが、
例えば自分と考え方が違うであろうひとの本を読んだり、
セミナーに参加したり。
思ったことと反対のことをしてみたり
真逆のことを考えてみたり。
イロイロとやりようはあるかもしれませんが、
視点を変える、ずらす、と意識しなければ修正などは難しくなります。
それは人間は「慣れ」の中にいると安心するからです。
視点を変えないというのは「慣れ」の中にどっぷりつかった状態です。
そこから脱却しようと思うと、自分とは違う外の世界や情報に
能動的にふれる機会を持たなければなりません。
だからぼくもしっかりと本を読んだりして
インプットの時間を設けたいと考えています。
まとめ
視点を変えるというのは難しいコトですが、
やろうとしなければずっとそのまま出来ないコトのままです。
視点を変えるために、時折普段は読まないような本を
読んでみることもオススメします。