祇園祭の後祭も、巡行が終わりました。
四条通やその周りから鉾が消えて、街はいつもの姿に戻っていきます。前祭のころは、わざわざ鉾の建っている方へコースを変えて走っていたのですが、あの期間限定のコースも今年はおしまいです。
祭りのあとの、少しがらんとした京都の朝が、実はいちばん好きかもしれません。
今朝も、涼しいうちに走ってきました。走りながら「そういえば4時半起きも2週間続いたな」と思ったので、今日はその途中経過を書いてみます。
後祭が終わると、京都の夏が本番になる
7月の京都は、祭りが終わってからが本番だと思っています。
宵山から巡行までの熱が引くと、街が「ただ暑いだけ」の夏に入る。あの音も人出も引いていって、あとには昼過ぎまで続く蝉の声と、アスファルトの照り返しだけが残ります。
そうなると、コース選びの基準も変わります。
7月の前半は「どこに何が建っているか」で走る道を決めていたのですが、この時期からは単純に「日陰があるかどうか」です。川沿いでも橋の下、街中でも建物の影になっている側を、無意識に選んで走っています。
最近のお気に入りは西京極公園です。
木陰が多くて、同じところをぐるぐる回れる。日差しに当たらないだけで、体感の暑さがずいぶん違います。とにかく無理なく時間を積みたい日には、ここがちょうどいいなと思っています。
暑熱順化という言葉もありますが、これもほどほどに、というのが正直な感覚です。
暑さに慣れるために暑いなかを走る、というのは方向としては間違っていないのでしょうが、やりすぎたところで得るものより失うものが大きい。
慣らすというよりは、慣れる範囲で止めておく。そのくらいでちょうどいい気がしています。
4時半起きを2週間、続けてみて
7月のなかばから、いわゆる「ひとりサマータイム」ということで、起きる時間を4時半に前倒ししてみました。
2週間ほど続けてみての感想を書いておきます。
まず、狙いどおりだったのは走る時間です。同じ距離を走っても、5時台と6時台では別の競技かと思うくらい違います。この時期の1時間は、かなり大きい実感があります。
思っていなかったおまけもありました。走って、汗を流して、コーヒーを淹れても、まだ始業まで時間がある。朝に余白ができたわけです。
そもそも早起き自体が目的だったわけではなくて、涼しい時間に走りたかっただけなんですよね。それなのに、朝の静かな時間まで手に入ってしまった。これは得をした感じがあります。
一方で、まだぎこちないところもあります。
いちばん戸惑ったのは夜です。早く起きるのだから早く寝ないと、という理屈は分かるのですが、夜の時間の使い方がまだ定まりません。
メルマガを配信する21時ごろにはもう眠くなっていて、そこから何かをしようという気力が残っていない日もあります。
体が完全に慣れたという感じもありません。2週間で身につくものではないのだろうなと思いつつ、続けています。
続けたこと、こっそり戻したこと
2週間やってみると、「これは残す」と「これは戻す」がだいたい見えてきます。
残したのは、走る時間帯と、朝の余白です。この2つがこの時期のいちばんの収穫なので、ここは動かさない。
戻したのは、夜の読書です。
早く寝ようとして、いちばん最初に削ったのがここでした。ただ、削ってみて分かったのは、これは自分にとってわりと大事な時間だったということです。
もうひとつ、この時期に足したものもあります。
土曜日のロングジョグは、途中でコンビニに寄って休憩をはさむようにしました。ドリンクを補充して、ついでにガリガリ君などのアイスを一本。
以前は、走り出したら止まらずに帰ってくるのが少しだけ誇らしかったのですが、この暑さでそれをやる意味はあまりありません。休むことを最初から予定に入れておくほうが、結局は長く走れます。
全部を変えようとすると、たいてい続きません。良かったところだけ残して、無理だったところはこっそり戻して、必要なものを一つ足す。それくらいがちょうどいいみたいです。
時間割は、自分で決められる
こういう調整を、誰にも相談せずにできるのは、ひとりで仕事をしていることの数少ない特権だなと思います。
続かない趣味のトップランクにいつも位置しているのがランニングでもあり、それを続けられていることはシンプルに自分の自信になっています。
朝の一時間は貴重ではありますが、その時間に通勤がない今の自由業であり自営業のスタイルはもう手放すことは難しいでしょう。
起きる時間を変えるのも、合わなかったから戻すのも、自分の判断だけで済む。誰にも説明しなくていいし、失敗しても誰にも迷惑がかからない。地味ですが、確かな良さです。
それに、この時期に距離を踏めていると、秋以降の自信になります。
いちばんしんどい季節に淡々と走れていた、という事実だけが、涼しくなってからのレースで効いてくる。夏に走った分は貯金みたいなものだと思っています。速く走れた記憶よりも、暑いなかを止まらずに続けた記憶のほうが、あとになって残るような気がします。
だからこそ、無理をして止まってしまわないような時間割にしておきたい。日陰を選んで、コンビニで休んで、それでも走る。そんな夏にできればいいなと思っています。
