読書が好きです。
今まで読んだ本をご紹介していきたいと思います。
今日は「生物」の本です。
生物と無生物のあいだ
福岡真一さんの著書で、ヒットしました。
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およそ10年前の出版ですが、今でも人気があり
生物学を目指す学生は読んでおいて損はないと思います。
私も実は高校から大学へ入るための受験では、
農学部・水産学部を希望する理系でした。
紆余曲折あり、いわゆる文転をし商学部に入りました。
この本の魅力は、生物学のことを学ぶだけでなく
研究者とは、研究とは、を感じられることです。
読書で得られる醍醐味
読書で得られる醍醐味のひとつに、疑似体験があります。
本著では、この疑似体験を色濃く感じられると思います。
著者のアメリカでの体験や、
実験を失敗したことに対してどう感じたのか、
研究者が日々感じること考えることなどが、
著者の語彙力豊かな描写で深い疑似体験を経験できます。
ブログを始めて、改めて文章を書くことの難しさを日々感じていますが
この本のように専門的な内容を織り交ぜつつ、研究者としての葛藤や考え方を
表現豊かに説明できることは本当にすごいと読み返すたびに思います。
生物とは何か
生物とは何か。分子生物学の観点からこの問いに向き合います。
生物とは何かを考えるとき、人間の死生観、存在の意義など
倫理的な視点、哲学的な視点も必要になります。
あるひとつの物事を考えるのに多面的な視点を持つことが
いかに難しく、いかに重要か思い知らされます。
自らの考え方を自己問答で問いかけ、深く考えていくことは
内省(=深く省みること)に繋がります。
研究活動は、仮説を立て、実験・検証をし、結果を検討し
失敗に対して原因を追究することが必要です。
このなぜうまくいかなかったのか、
またどうすればうまくいくのかということを考えることは、
誰かに教えてもらえるものではなく、自分自身で考えることです。
新しいことに挑戦するときも同じ事が言えます。
会社の経営でも同じプロセスが必要です。
まとめ
私にとって良い本と思える条件のひとつに、
読み返すと新しいことの気づけることを挙げたいと思います。
色々な状況で、ふと読み返してみると以前とは違ったことを感じ、
考えることが出来る本が私にとっての良い本です。
今後も自分自身にとっての良本をお伝えしていきます。