フリーランスは経理と帳簿作成作業を別で捉えてみては?というご提案

おカネの管理を投げやりにしない

おカネの管理を投げやりにしない

おはようございます、京都のひとり税理士ジンノです。

何を隠そう(隠してないか)、独立以後、ぼく自身もフリーランスとしてお仕事をしています。

フリーランスとは

特定の企業や団体、組織に専従しておらず、自らの技能を提供することにより社会的に独立した個人事業主もしくは個人企業法人である。(Wikipediaより)

とのこと。

 

特に『専従』というのがポイントかなと。青色事業専従者給与と同じく、という感じですがそれはまたの機会にしておいて。

 

要はフリーランスは独立した立場でお仕事をしているので、いろいろな管理も自分でせねばならず、おカネ回りの管理も必要になってきます。

 

フリーランスの方と接しているとおカネの管理について苦手な方が多いようですので、今日はひとつご提案を。

ズバリ!経理と帳簿作成作業を別で考えてみてはどうか、ということです。

 

目次

フリーランスがすべきおカネの管理

経理と帳簿作成作業がゴチャゴチャになってしまうとどんどんやる気がなくなって後回しになります。

まずは経理とは、帳簿作成作業とは、というところを整理してみましょう。

 

経理ってなんだろう

フリーランスに限らず個人・法人において経済活動をすること、つまりはモノを売ったり買ったり、サービスを提供したり、という活動を通じて売上を得ます。

 

モノがある場合には仕入れてきたり、材料をもとに作ったり、流通させたりという元々のモノに付加価値を付けて提供することで利益を目指します。

 

サービスの提供においても、何か役務を提供することで売上を得ます。

 

売上を計上するときは現金でもらうこともあれば、いわゆる掛売上(ツケですね)で後で回収することもあるでしょう。仕入についても同様で現金で支払うこともあれば、掛仕入で後で支払うこともある。

 

このあたりの管理をするのが経理作業になります。

 

売上について請求書を作成し、相手方に対して郵送や通知、時にはメールで送ることもあるでしょう。

相手方への請求作業をしたら、後はほったらかしでよいかというとそうではなく、入金がされているかチェックしておく必要があります。

 

支払期日までに入金がなければ再度請求したり問い合わせることも必要ですし、請求金額と入金金額が異なれば内容の確認をすべきです。

 

一方で支払いについても同じく、届いた請求書とこちら側で確認してる金額との相違がないか、いつ時点で支払うのか、確認作業の積み重ねです。

 

支払いについては皆さん結構気を付けていることが多くぬけが少ないと思いますが、売上については何故かルーズな方も多く、アレ売り上げたかな?請求したかな?入金されてないけどどうしよう?そんな悩みをよく耳にします。

 

お仕事をしたならば請求すべきですし、入金がなければ催促すべきです。

相手が忘れている場合もありますし、悪質な場合は言われるまで支払わないというふざけた事業者もいます。

 

今後のお付き合いをするかどうかも含めて、やはり売上の管理・入金の管理はキチンとしておきましょう。

帳簿作成作業

では帳簿作成作業とは何ぞやというのもとてもよく耳にします。

 

帳簿作成作業とは売上や支払いに関する請求書・領収書などに基づいて、仕訳入力していく、帳簿を作っていく作業になります。

 

お小遣い帳のように支出したのを書き連ねていくのは単式簿記と言われていて、出る又は入る、その点だけを記録していきます。

 

一方でフリーランスや法人の帳簿に求められるのが複式簿記という形式になります。

この形式は借方・貸方などと、右と左をややこしく説明したり(笑)、ストックとフローといって何かと英語を出してきたり。

 

はたまた損益計算書や貸借対照表といった5文字以上の漢字を使ってこちら側を困惑させてきます。

 

もっと簡単に捉えて、経理した内容を記録していく、というのが帳簿作成作業と気軽に考えましょうとぼくはいつもお伝えしています。

 

要は記録なだけで、慣れてしまえばパターン化できますし、むしろパターン化できればサクッと終わります。

 

それは経理作業がキチンとできていることが前提になります。

 

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まずは分けて考えたほうがいい理由

経理作業と帳簿作成作業、どちらも作業なので効率化したい気持ち、よく分かります。

 

順番で言うと経理をしたその結果を帳簿に反映する形となります。

 

同時にすると混乱するだけですから、オススメとしては分けて考えるようにお伝えしています。

 

まずは経理作業をきちんとこなせるようになっって、そのあと帳簿作成作業に取り組む。

こうすることで帳簿作成作業をする際に経理作業の効率化を考えるようになります。

 

経理作業においてはExcelを使ったり、時には手書きで書類を作成することもあるでしょう。

 

この経理作業を帳簿作成をイメージしながら手間を省き、工数を減らしていけるか、というのが効率化のカギです。

 

慣れていない方が一緒に取り組んでしまうと、自分が今何をしているのかよく分からなくなり手が付かなくなり、混乱し、あと回しにして、となっていいことは全くありません。

 

流れとしては

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  • 経理作業の土台を作る
  • 経理作業に慣れる
  • 帳簿作成に取り組む
  • 帳簿作成のパターン化を検討する
  • 帳簿作成をやりやすい形で経理作業を見直す

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このように分けて考えると作業効率が徐々に改善されていって洗練されたものになります。

 

ぼくでさえも、23日や24日に支払い管理をして月末で帳簿の締め作業をしていますので分けてやっていることになります。

 

毎日のレシートをポチポチと入力してはいます(ないときもあります)が、それは慣れているからです。

 

まずは経理作業をきちんと固めてから実際の帳簿作成作業に取り組んだほうが自分が今何をやっているかがよく理解できます。

 

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まとめ

帳簿作成作業を税理士に丸投げすることも多いですしニーズもあります。

でも帳簿作成作業も可能であればご自身でやったほうが本当はいいとぼく自身は考えています。

 

なぜかというと、おカネ回りの管理を自分で出来たほうが会社や事業が今どんな状態なのかよく分かるからです。

地図があっても居場所が分からなければ何も意味がありません。

経理と帳簿作成をまずは別で考えて土台が作れたら効率化を目指すというのがオススメです。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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