医療事務を目指すあなたへ

病院

DarkoStojanovic / Pixabay

私は税理士事務所に勤める前は医療事務をしていました。

丸々4年間で、その間に病院の事務でいろいろなことを経験しました。

これから、医療事務を目指すあなたに一助になればと考え、

医療事務のことを少しずつ書いていきます。今日はその初回、さわりということで。

(中規模の私立病院での経験を元に書きます)

 

医療事務の仕事の種類~外来編~

医療事務の職種は様々です。

受付

まずは受付。患者さんを各診療科の窓口、検査室、リハビリ窓口へいざないます。

受付ですることは、保険証の確認と予約の確認など。

なかでも最も重要なのは「受付」です。

今は多くの病院が電子カルテを採用していますが、

患者さんと保険者への請求も電子がベースです。

 

電子カルテは様々なものとセットです。

検査などのオーダーシステム、処方箋システム、レセプト(請求)システムなどなど。

受付をして患者さんが来たことを登録しないと、これらのシステムが動き始めません。

病院としての組織は受付から始まります。

 

各診療科窓口

受付をした患者さんが次に向かうのは、各診療科の外来窓口です。

窓口の医療事務のことを外来クラークと呼んだりします。

 

外来クラークはドクターや看護師と患者さんを繋ぐ橋渡し的存在です。

予約通りに患者さんが来てくれれば良いですが、そうでない場合もあります。

予約がない患者さんもいますので、ドクターが患者さんを診るタイミングを

うまくコントロールし、予約時間通りに、また患者さんが滞留しないように努めます。

 

さらには、医師事務作業補助者といって、ドクターの代わりにカルテを下書きしたり

書類を印刷して、患者さんに書類の説明をしたりを担うクラークもいます。

ドクターの仕事は診察をし、治療をすることです。

診断書を書いたり、書類の説明をしたりすることが嫌い苦手だったりします。

ドクターの事務作業をサポートすることも大事な仕事です。

 

ドクターが患者さんとしっかり向き合える時間をつくることは

病院の評判を上げることにもつながります。

 

会計

診察や検査が終わると患者さんは受付票や予約票などを手にして、

最初に受付したところに戻ってきます。

 

患者さんの保険の種類に合わせて、医療費を計算し、

患者さん負担分を請求するのが会計の仕事です。

 

会計の仕事は、保険証の種類や請求・レセプトの仕組みを

理解しておくことが非常に重要です。

保険証によっては、外来月額限度額が決まっていたりしますし、

万が一請求漏れがあると、患者さんにも迷惑が掛かります。

 

さらには、会計の仕事は、病院全体の報酬を左右する重要な仕事です。

病院収入が会計にかかっていると言っても過言ではありません。

 

業務内容~外来編~

医療事務の職種は上記のものが大まかなものになりますが、

業務内容は大きく分けて以下になります。

電話応対

保険証チェック

レセプト請求

当直事務

未収管理

が大きく分けると業務の柱になります。

 

その中でも、請求事務=レセプト事務は、会計とともに医療事務の大きな柱です。

 

このレセプト事務はなかなか大変です。

請求というワードでは、何万円とか何円とかを「伝票に書くこと」が

イメージされがちですが、レセプト請求事務は全く異なります。

病名と薬の整合性

病名と検査内容の整合性

など、診療内容と請求内容の一致を判断する能力が求められます。

 

レセプト請求がいい加減だと、

レセプトの返戻や減点がなされ、病院収入に大きく響きます。

特に高額な手術や高額な薬を使用する場合は、細心の注意が必要です。

 

さらにレセプト請求は毎月10日までに、保険者・保険連合などへの請求が必要です。

毎月1日から10日まではかなりハードです。

 

病院の収入をしっかりと確保することが、医療事務の最大の使命です。

病院全体の報酬を左右する重要な仕事ですし

病院収入がレセプト請求にかかっていると言っても過言ではありません。

まとめ

医療事務の職種や業務内容を外来に絞り、簡単にまとめました。

ドクターや看護師に気持ちよく仕事に集中してもらえるように

うまく病院を回していくことも医療事務の仕事です。

 

今後は、業務の細かい内容を掘り下げていき、

医療事務の楽しさと辛さもお伝えできればと考えています。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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