看板の掲げ方、外から見てわかるように。

看板

Pezibear / Pixabay

税理士に限らず、士業(サムライ業)の場合、

お客様や相談したいひとからすると誰にお願いすればよいのか、わかりづらい。

そういうお客様の声を耳にすることがあります。

選んでいただけるように外から見てわかる看板が必要です。

 

入口の作り方

看板というのは実際の店舗の看板ではなくて、

入り口として自分自身がなにをしているか、得意か、業務として請け負っているか。

それを表示する意味での看板です。

 

お医者さんであれば専門の診療科を掲げます。

整形外科なのか、皮膚科なのか、眼科なのか。

自分の体の不調に合わせて、受診する科を選びますね。

 

フリーランスやひとり税理士であれば、

もっとオープンにして自分自身がどういうひとかも含めて

得意なこと、提供できるサービスはなにか、お客様に伝える方法が必要です。

 

いまでは、ネットで検索するお客様が多く

フリーランスがお客様にアピールできる方法は、ネットをメインにしたいところですし、

実際でもネットだけでお客様とのやり取りが完結することもあります。

 

税理士業はどうかというと、

業界自体が高齢化を迎えており税理士事務所でホームページを作って掲げているところは

いまでもかなり限られています。

 

税理士法人であればある程度整備されつつありますが、

大企業や複雑な案件を手掛ける大手事務所は、

フリーランスや個人事業主、スモールビジネスを行う法人には

相談するのにかなり敷居が高いです。

 

そうでなくても敷居が高いと思われている税理士への相談は、

ホームページやブログで下げる努力をしなければ、

業界への認識が変わらない限り敷居の高さは変わらないでしょう。

ひとり税理士になる以上、意識していきたいところです。

メニューの表示

病院に受診するのであれば、

何となくいくらぐらいかかるのか、検査があれば多めに持っていったり。

経験などから「これくらいかかるかな」というのが分かります。

 

飲食店で食事をする場合も

基本的にはメニューに値段が書いてあります。

(カウンターのお寿司屋さんなど「時価」は除きます(笑))

 

税理士業はどうかというと

お客様にとってこれほど値段が分かりづらい業界もないでしょう。

これは、税理士側が何となくで業務を請け負い、

顧問料に対してどういう業務が含まれるのか、を明確にしてこなかったことに原因があります。

わたしの所属する事務所は比較的、顧問契約に際して

業務の範囲を明確にしていますが、そうでないところも多く。

 

ひとり税理士であれば、従業員の給料はかかりませんので、

値段設定もある程度おさえられること、

また自分自身がすべての対応をするため作業時間等に対しての価格設定がしやすいこと、

これらを加味したうえで価格表をオープンにすることで敷居がさがると考えています。

 

雇われている状態ですと、基本的に仕事は断れません。

最近、お客様からサービスに対するクレームに近いハナシもいただきましたが、

わたしには決裁権がありませんので、持ち帰るしかなく。。。

 

実績の掲示

税理士業で独立する場合、

○○コンサルタントとか、コーディネーターなど

資格がなくても名乗れる肩書よりも、有利なことは間違いありません。

 

しかし、独立したてであればお客様がゼロの状態は変わりません。

(のれんわけを受ける場合を除きます)

前職の実績もあるにはあるでしょうが、

それは前の職場だから出来ていた仕事ですし、バックボーンは組織です。

 

独立後すぐに、自分のしたい仕事だけできることは非常に少ないと考えられるので、

独立後の実績作りのための価格設定を通常より低く抑えて1年間だけの価格にしたり、

お客様の声やアンケートを掲示することが必要です。

 

まとめ

先日、お客様から弁護士さん選びのアドバイスを求められました。

わたしの所属する事務所でよくお願いする弁護士さん以外にということで、

お客様自身が面談をしてきた3人の弁護士さんとお名前を伺い、

ホームページから検索したところ。。。

 

3人のうち1人については、ホームページすらなく、

他の方も実績なども掲示されておらず、選びづらいだろうな、

と残念ながら感じてしまいました。

少なくとも自分自身はそうならないようにと気を引き締めた次第です。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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