おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
税理士として日々色んな方とお話ししていますと、こういう考え方もあるんだなと気がつくこともしばしばあります。
特に士業に仕事を依頼するタイミング、ご相談をするタイミングについて先日考えさせられることがありましたので掘り下げてみます。
困ったら相談はもちろんありだけど
先日の出来事を例にしてみましょう。ぼくの知り合いに会社を退職して独立した方がいらっしゃいました。
初めての独立、個人事業主になるということで色々相談があるかなと構えていたのですがだいぶんとのんびりしておられる様子だったので、こちらが心配になり(笑)声をかけてみました。
独立したらやるべきこと、税金関係であれば各種の届け出と経理周りの土台づくりがあるのですが、そういったことは大丈夫そうですか?何かお手伝いできることはありますか?と。
すると税務署に相談するので大丈夫ですと。本当に困ったら相談しますとのことでした。
それ以上深く突っ込むことはしませんでしたが、普段税務署と接することがない方、初めて事業を行うような方と、税理士が思う税務署の対応はどうやら違うようです。
個人的には税務署に相談しても相談者に有利になるようなことは一切説明がないのであまりオススメしないのですが、税務署も役所という一括りで考えるとそうは見えていないのかなと。
事業を始めた時に提出すべき届け出関係は出し漏れがあるとあとで取り返せないものもあり、本当に困った時は税理士には何もできない可能性もあります。
お困りごとの内容にもよるのですが、困ったら相談というスタンスにも注意が必要かなと。心の声を少し漏らすとしたら「このタイミングでその相談されても、もうどうにもならんで」という感じです(笑)
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困る前の相談はもっとあり
お困りごとがあれば相談に乗る、これは士業のお仕事では一般的かなと思います。既に発生してしまった事柄についての悩みや相談ごとに対応するというのは事後であって、事前ではありません。
何か出来事があって
↓
困ったので相談
という流れでしょう。
ぼくの業務でいえば相続対策のご相談は事前で相続税の申告は事後となります。
弁護士さんのお仕事であれば揉め事があって代理人になったり裁判を担当したりするというのもある意味事後的かなと。
相続のお仕事をしていると弁護士さんとお話する機会もあるので、いわゆる事後対応ばかりで揉め事ばかりで精神的なしんどさはないのか、旧知の弁護士さんに聞いてみたことがあります。
するとその弁護士さんはこのように答えてくれました。
「もちろん人の不幸でメシを食っている側面は弁護士にはある。でも例えば相続で揉めそうなのでどうすれば良いですかといった事前相談、予防措置的に言わば黒子的な感じで仕事が出来て、結果揉め事が回避できたときの「ありがとうございました、たすかりました」に勝るものはない」と。
揉め事の矢面に立たされる弁護士さんでさえ、そのように思う方がいるということです。
事前相談で得られる安心感というのは大きいですし、こちら士業側としても揉め事なんかないほうがもちろんいいです。
相続を例にしましたが経理や税金のことも同じです。事前に相談することに越したことはありませんし、困る前に予防措置的に士業を使うことも検討してみてはどうでしょうか。
時々、何を相談したらいいか分かりませんと仰る方もいます。
そういうときは今こんな感じなんですけど何か改善する点はありますか?という相談の仕方でよいと思います。
何が問題か分かっていない状態で突き進むほうが危険だと個人的には思いますがいかがでしょうか。相談した結果今のところ問題がなければそれでよいのかなと。
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まとめ
士業に相談するタイミングが分からないという方は今すぐしたほうがいいです。
というのも専門家の目が通っていない状態で事業をつき進められるほど、法律や税金、労務の問題は簡単ではないからです。
改善点をあぶりだしてもらい予防的措置のために士業を検討してはいかがでしょうか。