年末退職、年明け独立の良いところ

やめたい時がやめ時

やめたい時がやめ時

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

ぼくは去年の年末に退職して、年明け1月1日に独立したのですが、今考えると良いタイミングだったんじゃないかなと。

独立をするタイミングは様々ですが、ぼくの経験から年末退職・年明け独立のメリットをお伝えします。

 

目次

事務所を辞めるいいタイミングはあるか

辞めたいときが辞め時、と言ってしまうと終わってしまうんですが、人それぞれとは言いながらもいいタイミングってあるのかなと考えてみましょう。

 

税理士業界でいうと、12~3月は年末調整から確定申告への流れで一般的には繁忙期とされています。また3月決算法人が多い場合には5月申告になるので(延長していない場合)、5月も忙しいことが多いです。

そう考えると事務所のマンパワーの問題もあってこの時期に辞めるというのはやめづらいと言えばやめづらい。

 

そうはいっても辞めたくなった状態の職員を勤めさせることには組織にもリスクがあるとぼくは思っています。要は気持ちが他へ移ってしまっていますから、残る事務所の職員さんに悪影響がある場合も。

 

ただ、キッチリと就業規則に基づいて退職の申し入れをして引継ぎをすれば何ら問題はないわけです。

 

退職の件についてご相談があると、とかく罪悪感を感じる方がいらっしゃいます。

自分がいなくなったら事務所はどうなるのか、と気にしすぎるということ。

確かに気になるかもしれませんが、それをどうにかするのは所長先生の仕事ですし、それを気にして自分はやめないというのはまた違うのかなと。

 

確かに長く勤めて成長する機会をもらい、お給料ももらって恩義や感謝を感じることはとてもいいことです。ぼく自身、恩義も感謝も強く感じました。

でもそれはそれ、これはこれです。

 

感謝しつつ、自分が思う次のステージへと踏み出すというのは応援されこそすれ否定されることではありません。

このあたりはドライに対応すべきですし、相手が感情むき出しであればあるほどこちらは冷静に対処しましょう。

 

なので、アレ?ひょっとして辞めたい?と思ったらまずは就業規則の確認をして少なくともいつまでに退職に意思表示をしなければいけないか、確認をしておきましょう。

年末退職・年明け独立の良いところ

無事に退職が決まったとしてではいつにしようか、考えてみましょう。

 

ぼくの場合、当初は年明けの確定申告が終わってからでもイイかなと実は考えていました。事務所の確定申告の割合も比較的、規模も件数も担当していました。資産税部門に籍がありましたので相続がらみの譲渡所得は基本はぼくが担当でしたし。

もっというと不動産の譲渡所得案件は税理士が担当する(無資格の職員さんではなく、という意味です)という風習・文化が醸成されていた(いいように言いすぎ)ので、毎年10件近くは譲渡の担当でした。

 

ぼく自身は譲渡所得案件は好きだったんです。しかし、事務所の業務としての確定申告をやることに強い抵抗感があったので、その選択肢をどうにかして消せないかとかなり考えました。(このあたりは詳細に書けない部分もあるので、、、(笑))

 

最終的には規則よりも早い段階で退職に意思表示をして、年末退職・年明け独立となったわけです。

年末退職・年明け独立の経験者としてこのタイミングの良いところをお伝えします。

 

確定申告をやらなくていい

確定申告時期は事務所によっては毎日22時とか日付が変わるまで残業、みたいなところも未だにあるようです。そう考えると、引継ぎなしで独立する場合、その大変だった確定申告をやらなくても済みます。

 

引き継ぎがあると報酬があるという安心感はあるでしょうが、もれなく仕事はついてきます。

ぼくも別に仕事がしたくないわけではなく、前の事務所の延長線上のことをしたいかどうか、ということです。

 

お客さんが付いてきてくれたらそりゃ嬉しいとは思いますが、報酬も仕事のやり方も変えられないとしたらどうでしょうか。

医療費控除で200万円分の領収書がきて、一枚一枚より分けたいでしょうか?好きならいいと思いますが、従業員さんを雇っていなければ全部自分でしなければいけないということは忘れないようにしましょう。

 

開業してからの準備期間が取れる

ぼくの場合で振り返ってみましょう。

 

2018年12月の最終出勤日は28日の金曜日でした。29~31日までは2018年中ですがお休みのところが多いでしょうし、時間を使えます。

年が明けて2019年となり1月1日は火曜日でしたので、3が日まではお正月モード。4日は金曜日で5日、6日と土日でしたから、実質的には週明けの7日、月曜日から実質稼働でした。

 

年末からカウントすると29日から6日までたっぷり9日間あるわけです。

開業にあたりいろんな届出を出したりする必要がありますのでその準備にあてることができました。事務所HPの仕上げも出来ましたし、年末に東京にセミナーを受けに行ったりしてましたので、開業前から開業を楽しんでいる節がありました(笑)

 

今年で考えても2019年12月の最終出勤は27日金曜日で実質稼働は年明けの6日からでしょうから9日間の準備期間が取れます。

 

時間があることに少し慣れる

前述の準備期間には引継ぎ・のれん分けがなければいきなり税務をやるわけではないでしょうから、営業の準備をしたり、ということになります。

 

実際ぼくも確定申告の最初のご依頼をいただいたのが1月の末ぐらいでしたから、税務をする時間がスッポリない分、時間があるなぁと感じることも多かったです。

 

年明けに独立するとして1月1日開業であれば、今年でいうと6日間は助走期間なわけですが、世間的には仕事が始まりいよいよ忙しくなる頃。

一方で自分はやることをやったら自宅事務所なら昼からは結構、本を読んだりと通勤がない分だけでも時間の余裕を感じます。

 

当初はこの時間の流れ方で大丈夫なのか、と思うこともしばしばあったのですが、それも自宅開業で独立したことの良さかなと思うようにしていました。

平日の日中に時間があることへの慣らしの意味でも年明けから稼働までの期間はいいと思います。

 

確定申告という比較手にニーズがあることから始められる

タイミングとして年明けにしたのは(前の事務所で)確定申告をやらなくてもいいというのが一番大きかったのですが、仕事をしたくないわけではありません。(重ねて申し上げておきます(笑))

 

世間一般的には確定申告は年明けから、もっというと2月からと思っている方も多く、税理士をいざ探すとなったら年明けから動く方も多いようです。

ぼくの周りではそんな方が多かったようで、年明けからのご依頼で5件、確定申告を受注をしました。

 

自分がどんなお客さんと仕事をしたいかを決めてやってみるという経験(簡単に言うと営業の経験)がない状態での独立でしたので、手探りな部分はあったのですが、小さな成功体験としてはぼく自身にとってはちょうどよかったのかなと。

 

営業という面でいうといきなり法人の顧問や相続は獲得しづらいと考えていましたので、小さな成功体験を積み重ねるという意味でも、確定申告から営業をやってみるというのはオススメかなと。

 

仕事の中身というのはやっていくうちに入れ替わってきます。食べていくことがもちろん必要なので、出来ることからスモールに始めるのもぼくはアリだと思っています。仕事が増えてきたら減らしたり入れ替えたり、そういうことを考える必要があるのかなと。

 

まとめ

年末退職、年明け独立を経験したものとして参考になることがあれば幸いです。

退職という仕事は結構骨が折れますが、滞りなくスムーズに、かつご自分が希望する形でやめられればそれが一番です。ある程度はエネルギーを使いますので体力的にも精神的にも気合を入れたほうがいいです。

ぼくは退職の意思表示をしてから実際に去年の年末までは長く感じたので、ある意味で鈍感力は必要ですね。周りのことを気にしないというのも大事です。ひとはひと、自分は自分でいきましょう。

昨日の一日一新

ニトリで買ったオフィス家具の組み立て

想像以上に時間がかかりましたが普段やらないことなので楽しめました。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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