計画を立てるのはゴールではなくスタートを切るため

2020日の出

2020日の出

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

あけましておめでとうございます、皆さんは2020年をどんな年にしたいか、もう計画を立てていらっしゃいますか?

よく会社の社長さんに経営計画のお話をする機会があるのですが、計画を立てても仕方ない、という方が少なからずいらっしゃいます。

もちろん計画を立てたらゴールで、それで叶う訳ではありません。計画を立てるのはスタートを切るためです。

 

目次

2020年の幕があがる

少し前の映画ですが、ももいろクローバーZのメンバーさんが主演の「幕が上がる」という映画作品があります。

平田オリザさん原作で、演劇を通した青春群像劇なのですが、舞台で幕が上がるまでをものすごく丁寧に描かれています。

 

高校演劇には全くご縁がなかったのですが、とても読みやすい作品です。平田オリザさんの作品の中でも人気の高い作品かなと。一言でいうと爽快感ハンパないです。

 

演劇の世界ではそのお芝居がスタートするときに幕が上がるというそうで、緞帳(どんちょう)が上がることを指しているとのこと。2020年、今日から幕が上がりました。

 

ここからがスタートであり、幕が上がることそれ自体がゴールではないはずです。

 

[box class=”box29″ title=”サービスメニューはこちら”]

[/box]

スタートを切るための計画作成

法人の経営者の方の場合、経営計画を作りましょうと言われる機会が多いでしょう。

 

例えば、金融機関から融資を受ける際には事業計画、返済計画、資金繰り計画、いろんな形で未来の話を考える必要があります。

もちろん銀行もその内容を見て融資をするかどうか判断する訳ですし、厳しい見通しなのか、見込みとして無理のない計画なのか、そういうものを確認する必要があるからです。

 

試算表・決算書はあくまで過去の話。期首からの成果や状態が蓄積されたものであって、これからどうなるかではありません。

過去のことから学ぶことももちろん大事なのですが、これからの話はもっと大事です。

 

そのこれからの話を考えるために計画を立ててもらえたらいいなとぼく自身は考えていて、お客様にもオススメすることがあります。

 

計画を立てると良いというのは、こうありたいという姿を描いてそれに向けて頑張れるからだと考えていますので、会社経営者に限らずフリーランスの方も計画を立てることが自分の今後を考えるきっかけとなります。

 

例えば事業承継を考える場合には、納税猶予制度を使う場合には事業承継計画が必須ですが、納税猶予制度を使わなくても計画が必要となるケースが大半です。(ひとり社長であれば特に必要ないケースも時折あるでしょう)

 

事業承継計画といってもいろんなことを考える必要があります。例えば

[list class=”li-check”]

  • 社長さんが幾つになったら退任したいか、会長職を設けるのか
  • 次の後継者は親族内なのか、親族外なのか、社外なのか
  • 後継者が見つからない場合にはM&Aを視野に入れるのか、清算するのか
  • 会社の株式の移動計画はどうするか
  • 株式の移動をする場合には株価の計算をして株価対策をするのか
  • 従業員さんの退職、採用も計画が必要となるのか
  • 社長さんが退任時にはどれくらいの資産を持っていたいのか

[/list]

こういったことを一つずつみていく必要があります。

 

計画を立てたら実行しつつ修正しつつ見直しつつ、というのも欠かせません。

そういう意味で、計画を立てると達成しようと思って頑張れますし、メンテナンスを通して軌道修正が必要となったときにも動きやすくなるでしょう。

 

経営計画においても、今年は新しい事業に取り組むのか、地盤を固めるのか、新しい商材を開発するのか、販路を逆に絞るのか、いろんな経営判断があります。

それぞれの会社のステージに応じて必要な次の一手を考えながら、なおかつおカネ周りのことも考えなければなりませんし、場当たり的にやってしまうとうまくいかないことの方が多いです。

 

フリーランスの方であっても、どんな風に仕事をしていくのか、営業スタイルであったり、受注計画はあった方がいいでしょう。

 

計画を立てるときには固定費といって事業をしていく上で売上がなくても必ずかかる費用についてはチェックしておくことをお勧めしています。

例えば、人件費、地代家賃、水道光熱費、広告宣伝費、減価償却費などが含まれるとされています。

 

この固定費分についてはどれだけ売上があってもなくても必ずかかる費用として、おカネ周りをチェックしておく必要があります。

業種にもよりますが、例えばITの技術系のお仕事やデザイナー、クリエイターといったお仕事の場合には、粗利益(売上マイナス原価)が100%となるケースが多く(税理士業もそうです)、固定費の多さ少なさ、というのが事業に及ぼす影響が大きくなります。

 

そういったことも考えつつ、ちょっと頑張ったら計画を達成できそうな、そういう内容でご自分に必要な計画を立ててみることをお勧めします。ぼく自身も今期の受注計画や、営業計画などをまとめていき、実行し修正していきます。

[list class=”li-check”]

  • セミナーのお知らせ
  • セミナー一覧はこちら
  • 1月25日(土)  相続実務セミナー@大阪 (定員5 残席5)
  • 2月22日(土)  相続実務セミナー@大阪 (定員5 残席5)
  • セミナーに参加していただいたお客様の声

[/list]

まとめ

計画を立てると否が応でも気にはなるでしょう。張り合いという意味で計画は必要だとぼくは考えています。

もちろん達成できるに越したことはないですが、スタートを切るためにも今年何をしたいか、何をすべきか、逆に何を削るのか、そういうことも考えていく必要があります。

ぼく自身もしっかりと良いスタートを切りたいです。

 

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

目次