おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
去年の年始に独立をしておよそ1年3カ月たつわけですが、いろんな新しいことにチャレンジをしてきました。
独立それ自体がぼく自身にとって初めてのことだったので手探りのことも多く、失敗もいくつかやっています。
新しいことにチャレンジすることが多かった去年ですが、そんな時の心構えだけはいつも自分に言い聞かせていました。
万全の準備は整わない
独立する時何が一番心配だったかと言うと、自分の準備がこれで完了しているのかというのはとても気がかりでした。
初めての独立でしたし10年近くサラリーマン生活をしていたので、独立してフリーランスとして仕事をしていく実感がなく、どのように進めていけばいいかも含めて一歩踏み出すのに勇気がいりました。
そんな状況だったので、できる準備はやりたいなという思いもあったのも事実ですが、全ての事を完全に整えてから独立するというのは難しいのかなと。
例えば業務として経験していないことがある場合にその業務を経験してから独立を目指すとなると、独立するまで時間を要することになるかもしれません。
ひょっとすると何かの加減で経験することができるかもしれませんがそれは偶然でしかなく、いつまでそれを待つのかというのも問題になってきます。
おカネの面でもそうで、独立するにあたってどれくらい元手がいるかというのは一応仕事柄意識はしていましたが、借入をするつもりでしたしこれぐらいあればとりあえずは大丈夫だろうという金額を目標に貯金をしていました。
もちろん当初の資金は多い方が自分自身が安心できる材料としていいのですが、例えば500万円必要だとして100万円自己資金で用意して400万円を借りるのか、500万円を自己資金で用意しておくのか。
時間軸が異なってくることもあるでしょう。
不安な気持ちはあって普通なのですが今まで経験したことないことなので余計に慎重になってしまう自分もいました。
いざ勤めながらやり始めてみると結局のところは事務所のホームページを自分で作って独立開業日にオープンすることを開始か実際のところはできませんでした。
勤めているとやはり時間的な制約がある場合が多く、慣れない作業であったり仕事の疲れであったりそういうこともありなかなか手が進まなかったです。
準備万端に見えていたかもしれませんが僕の場合は独立前の営業としては事務所のホームページとブログだけでした。
この辺りを万全にしようと思うといつになったら独立できるのか僕自身も分かりませんでしたので割り切るしかないのかなと。
どちらにしても初めてのことばかりなのでここまでの自分でやっておきたいという最低限のラインを決めて取り組んでいたと記憶しています。
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返還されない入会金と固定費には注意する
勤めているとあまり意識しないのですがお給料もらって仕事をするということなので組織に守られている状態です。
独立すると想像以上にお金が出て行くことに気がつきますが、一方で自分の仕事としてお客さんを獲得する営業活動をしないといけません。
去年特に失敗したなぁと感じたのはいろんな組織に心惹かれて加入してしまったことにあると思います。
異業種交流会も中小企業の社長が集まる団体も相続に関する組織も、全て入会金が必要でかつ毎月固定で費用を発生するものでした。
これで仕事が取れるの全然いいだろうという甘い見積もりで加入してしまったわけですが 去年のうちにほとんど解約してしまいました。自分が営業マンを担う立場になり気が付いたのですが相手も同じように売り込みをしているということです。
去年はこの返還されない入会金と固定費に結構苦しめられたというか。
特に夏頃には毎週行くような異業種交流会が段々と苦痛になってきてそれは自分が原因でもあるのかなと思うのですが、結局のところ独立前に人間関係や組織に縛られたくないと思っていたのにも関わらず、そういう会に参加してしまった自分の失敗だったのかなと。
会に入ると勘違いしてしまうのですがそれでお仕事が回ってくるとかそういうことは全くありません。
むしろ時間と費用をそこにかける分、どうやってお仕事をご依頼いただくかというのを真剣に考えるようにはなりました。
その上で自分にとってこの組織が必要かどうかを判断した方がいいでしょう。
独立についても同じなのですが躊躇しているとチャンスを逃すこともありますし万全の準備ができないので、エイヤーとやることも時には必要です。
ですが僕のように誘われるままにいろんな組織にあまり深く考えずに加入してしまうと後で面倒なことになりがちです。
時と場合によるのですが特に入会金と固定費が発生するような会に参加する時には、本当にそれで良いのか自分自身に問いかけてみた方がいいです。回収可能性を慎重に吟味するという意味で。
また独立すると自分で仕事を取って来ないといけないんですが誰かに期待しすぎるとしんどくなってしまいます。自分が変われることで状況が改善するのであればトライする必要もありますが、自分のせいじゃないことであれば無理をして状況を改善するのは難しいです。
諦めるというわけではないのですが果たしてそれが自分の問題なのかそれとも改善できない状況によるものなのかは別の問題として考えた方が良くて、いい意味で気にしすぎないようにした方がその点は良いでしょう。
まとめ
僕にとっては独立初年度のいくつかの失敗は今後の自分の事業の進め方や働き方においてとても有益だったと今にして思います。
進んで失敗する必要はないのですが、多少なりとも失敗してもいいかという大きな気持ちも必要です。
どこでエイヤーと一歩大きく進むか、慎重になって立ち止まったほうがいいのかは自分でラインを決めておくのがよいです。
もうお分かりかもしれませんがぼくの場合は返還されない入会金と固定費と定期的な出席が必要な会はアラートが鳴るようになりました。