税理士試験にかかった時間と費用の元を取れるか

timeandmoney

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

税理士試験の受験生時代はそれなりに大変、というか色んなモノを犠牲にしてきました。時間やおカネは沢山費やしてきた、費やしている方も多いかなと。

では改めてその費やした時間とおカネの元は取れているか、考えてみます。

 

目次

費やした時間

税理士試験に費やした時間は相当なものです。以前、どれぐらいかかったのか計算をした記事がこちらです。

 

税理士試験のハナシをブログに書く理由と各科目の合格に要した時間まとめ

この記事によると、8年間で8054時間、多い年、少ない年ありますけど平均すると1,000時間です。

 

1年間でこれを分にすると60,000分、随分と時間かけてます。これを1ヵ月に換算すると、毎月5,000分、1ヵ月30日とすると1日当たり166分なわけです。

 

費やした時間を取り戻すというとその分が丸々浮いているわけですからもっと自由なはずですがさてどうでしょうか。

 

勤めているときは勤務時間という決まった時間的拘束がありますので、取り戻すのはとても大変です。というのも税理士登録した後だと仕事が増えている可能性が大きいからです。

 

事実ぼく自身は税理士登録後は相談業務、面談などが激増していました。その分他の仕事が減ればバランスもとれるんでしょうがそうもいかず。

 

税理士登録した後のほうが残業が多かったのは事実なのでここでは取り戻せていないでしょう。

1週間で9時から19時勤務だとして、通勤時間を考慮すると11時間ぐらいは仕事に関連する時間となります。1週間5日勤務としても55時間です。

 

では独立した後で考えてみましょう。いまは毎日6時間ほどを土日問わず仕事しているイメージです。1週間で42時間ですね。

 

ただし残業という感覚は全くありませんし、通勤というのも全くありませんので、55時間との差分が丸々浮いていることになります。

 

55時間-42時間=13時間=780分は自由時間になっている計算となります。1日換算で111分ですから、税理士試験に費やした時間までは到達していません。

 

ですが勤務しているときとは明らかに仕事している時間は短いのでそこは自分としては満足しているポイントです。

独立した後のほうが仕事時間が増える人もいるでしょうし、事務的作業や営業活動の時間も入ってくるので単純比較はできませんが、ぼくの場合は仕事している時間は減っています。

 

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費やしたおカネ

費やしたおカネについても見てみましょう。

税理士試験の受験が仮に1科目20万円だとします。(ぼくの時は通信講座で大体これぐらいだったように記憶しています)

 

ぼくの場合は20万円×9回=180万円です、結構な金額にやはりなっていますね。

 

元が取れるかどうか、勤めの時はどうかというと10万円/月の税理士資格手当がありました。これは事務所によってはだいぶ違ってくると思います。

 

2016年12月に合格して翌年2017年2月登録、3月分からの給与で反映されました。その後独立までの期間は2017年3月~2018年12月で22ヶ月。

 

今計算して初めて気が付きましたが手当だけで元が取れていますね。(180万円<22ヶ月×10万円)

 

独立してからはどうかというとお仕事した分は全部自分に返ってくるというのが嬉しい部分ではあります。(営業など大変な部分もありますが)

 

年収でいうと独立初年度は退職した最後の年の年収と売上が変わりません。その分出ていくものも多い(経費)ので、勤めているときのほうが楽には感じました。

 

独立2年目の今年はおかげさまでお客様の数も増えつつあり、年収でいうと独立初年度の1.5倍です。コロナウィルスの影響で外出がなくなり交際費や旅費交通費も初年度と比べると物凄く下がったのと他の要因もありますが、利益ベースで3倍強の着地見込です。

 

ひとりでやっていくか組織にしていくか、拡大傾向かなどに大きく左右される部分がありますが、ぼくの場合は費用面でいうと資格手当と独立後の収入・利益(特に2年目)で元は取れているでしょう。

 

去年は正直何回かヤバいなと思うタイミングがありました(資金的に)が、今年はそういうことはなかったので少しずつ落ち着いてきているんだと思います。

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まとめ

資格も取ってしまえばどう活かせるかは自分次第です。逆に言うと資格も取り切らないと中途半端だと恩恵を受けづらいのが資格士業の宿命でしょう。

 

時間も費用も独立しなければ元が取れないかと言うとそういう訳ではないですが、独立してよかったなと思えるように頑張っていくしかないですね。独立すると常に不安は付きまといますので。

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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