ひとり税理士の年収を考えてみる

税理士の年収

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

雇わず雇われずのひとり税理士としてもうすぐ2年が経とうとしています。Twitterではときどき話題になる税理士の年収問題。

ひとりでやっている場合には年収=売上なわけですが、ひとりでやっていて年収はどこまで上げられそうなのか少し考えてみます。

 

目次

税理士業の年収構成

オーソドックスな税理士業の年収構成で考えてみると一番大きい割合を占めているのは法人顧問です。

以前の勤め先でも法人顧問が事務所のメインでしたが、部署ごとにメイン業務を分けていてぼくは相続を専門に取り扱う部署に所属していました。

 

法人業務と毎年の所得税確定申告、あとは案件があれば相続業務といったところが税理士業の大枠になってくるでしょう。

法人顧問業務を担当する限界を考えてみるとひとりでやっていることを前提としたら、記帳代行がなくても20件がぼくの場合は限界です。

 

もっとうまくやっていて年間でひとり50件顧問獲得!みたいなクラウド会計の宣伝文句を見かけることがありますが、色々な要因からぼくには難しいです。すごい人がいるなぐらいの感じで受け止めています。

 

お客様の規模やご要望にもよる部分も大きいですが、記帳代行があるならば12件から15件ぐらいが限界になりそうです。

本当に仮の話ですが、法人顧問業務の平均顧問料が40万円(記帳代行なし)、60万円(記帳代行あり)だと考えると、半々の割合だとして40万円×10件+60万円×10件=1,000万円の売上見込みとなります。

 

年間20件の顧問業務ってどんなイメージがあるかわかりませんが、結構大変ですよ。月2件法人の決算を組む、プラスアルファもあるわけですから月3件はぼくには無理ですね。

 

Twitterなんかでは5年以内に2,000万円の年収ゾーンが多いとか、本当に?と思う情報が飛び交うことが多いですが、業界に身を置くものとしての実感として5年で1,000万円超えるなら順調だし上位ゾーンではないかなと。上位ゾーンというのは20%ぐらいのイメージです。

 

じゃあジンノお前はどうなんだよ、という声が聞こえてきそうなので少しだけつまびらかにします。

元々相続業務が好きで得意なので注力していることもありますが、売上の割合で言うと法人顧問:相続業務:確定申告など=1:2:1ぐらいの割合です。

 

ひとりで税理士業で売上を考えるとちゃんとお客様に向き合ってサポートできるという意味では法人顧問で20件、売上で言うと1,200万円ぐらいが壁になるんじゃなかろうかと。

 

ひとりでやることの是非というのは置いておいて、他の士業さんを見てみると受付や事務作業を手伝ってくれるパートさんや従業員さんを雇うことで組織化することも選択肢に入るでしょう。

 

[box class=”box29″ title=”サービスメニューはこちら”]

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税理士業+αがいるかどうか

税理士業だけで身を立てることももちろんできますが、興味があればいろんなことにトライできるのも独立している立場だといいところです。

 

ぼく自身は顧問先に対してプラスアルファがあったほうがいいと思っていてそれは何故かと言うと、帳簿を作って決算書を作って申告書を作って、という税理士業の本筋だけだと余程大きく成長していくお客様でなければそのうち提案することが何もなくなっていくことになるからです。

 

こちらから提案することがないと簡単に言うと飽きてしまう可能性があってそこに自分なりにエッセンスを加えることでお客様へ税理士業+αの付加価値を提供できるんじゃないかなと。

 

最近はそのように活動している税理士さんも多くいて例えばですがズラっと列挙してみると

[list class=”li-niku li-mainbdr main-c-before”]

  • 資金繰り・キャッシュフローの支援
  • MAS監査による予実管理と経営コンサルティング
  • 融資支援
  • 経理業務、バックオフィス業務の効率化支援
  • 税務調査専門
  • 医業などの業種特化
  • 相続専門
  • 完全オンライン対応[/list]

などなど。

 

プラスアルファするのもしないのも自分次第ですしお客様を見つける、見つけていただくのも大変なことではありますが、税理士業だけをひとりでやるのであればマンパワー的にもアタマ打ちになります。

 

税理士業にエッセンスを加える意味でも興味があることに取り組むようにしています。

 

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  • セミナーのお知らせ
  • 相続実務セミナー ~相続税申告に一歩踏み出す~(オンライン)
    12月19日(土)14:30~16:45(定員4名)
  • 法人メインの税理士のための相続税申告書の書き方セミナー(オンライン)
    12月05日(土)13:15~17:15(定員3名 残席2名)
  • フリーランスのためのはじめての確定申告ポイントセミナー(オンライン)
    12月12日(土)14:30~16:45(定員4名)
    12月26日(土)14:30~16:45(定員4名)
  • セミナーに参加していただいたお客様の声

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独立して食えるかどうか

所属税理士さんからよく耳にするのが独立して食えるかどうかわからないので独立するのに躊躇している、というお話です。

 

確かにぼく自身もゼロベースでしたので食えるかどうか、というその一点についてはものすごく不安でした。

でもこのまま独立しないで果たしてずっと勤められるのだろうかと考えた時に、もし独立して失敗してしまっても税理士資格があればどこかで拾ってもらえるだろうという少し後ろ向きな腹のくくり方を最終的にはしました。

 

独立できるのであれば興味があればやってみればいいでしょう。食えるようになるまではそれなりの時間がぼくの場合はかかっていますが、あなたにそれが当てはまるかどうかも分かりません。

 

独立に理解のある、いい事務所にお勤めならば独立すると言ったら顧問をいくつか持って出られるかもしれません。

 

自分が食えるであろうラインを見極めてまずはそこを目指して頑張ってみるのも楽しいものですよ。この自分が食えるであろうラインは家族構成などにもよりますが、配偶者やお子さんがいないなら利益ベースで400万円ぐらいかなというのが実感です。

まずはそこを目指して自分にやれることをコツコツととことんやっていきます。食えるようになるまで頑張るしかないです。

 

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まとめ

税理士が食える食えない、年収1,000万円、2,000万円などいろいろと耳にしたり目にすることはありますが、誰が言っているかは少し気にしたほうがいいでしょう。独立している税理士じゃない人が言っているならば話3分の1ぐらいでいいでしょうし。

 

目指すところは人それぞれ、時間なのか収入なのかバランスを取るのか。そこも一緒に考えていくつもりです。

 

もし記事を読んで「役に立った!」「おもしろかった!」と感じていただけたなら、とても嬉しいです。

下のリンクを踏んでからお買い物していただくと、ぼくにジュース代ほどが入ります、もっと嬉しい。

※カツラなど目につくやもしれませんが、もし買っていただいたらかぶります。



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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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