おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
独立する前と後で仕事の内容がガラッと変わるケースというのはあります。ぼくの場合は独立前は相続の仕事が圧倒的に多い状況でした。
独立後のいまはというと相続の仕事もありますし、フリーランスや中小企業の顧問、スポット相談など比較的多岐にわたります。
そのなかでも高度な税務とは少し距離が離れたかな、というのが実感としてはありますので今日は税理士としてのキャリアプランについて少し考えてみます。
高度な税務とは
高度な税務と聞いてどんなことを思い浮かべるでしょうか?
ぼくがそのキーワードを聞いて思い浮かべるのは組織再編やグループ法人税、M&Aや税務DD、外国法人や外国税額関係を想像します。
こういったものですとか規模が大きい企業で納税額もかなり高いようなケースだとリスクも高いですし上場企業の税務になると高度かつ複雑になるでしょう。
こういった業務をやりたいかどうかというのは独立するかしないかも含めてキャリアに大きく影響します。
ピックアップしたような高度で複雑な税務業務というのは大きな税理士法人やいわゆるBIG4系列の税理士法人で経験することになります。
独立後に依頼がある方も中にはいらっしゃるでしょうけれど一般的には街の税理士、ひとりでやっている税理士のところには大企業や上場企業のご相談というのは少なく、中小企業がお客さまとしてはメインです。
こういった現状というのは確かにあるのでいまもし税理士として勤めているのであればどういったかたと仕事をしていきたいかというのは考えておくのがよいです。
自分のやりたい業務とご依頼がある仕事にギャップが大きいと独立後は精神的に辛くなってしまう可能性もゼロではないです。
仕事をするにあたってそのマッチングを考えるのであれば自分のやりたい仕事が独立向きなのかどうかは検討しましょう。
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チームでやったほうがいいこともある 組織との付き合い方
ぼくの場合は相続業務しかやっていない状況が1年以上続いていて、このままだと独立するのがどんどん難しくなるぞ、という危機感はありました。
なにせ法人税の申告書の作成件数よりも相続税の申告書作成件数のほうが圧倒的に多い状態でした。
多くの一般的な会計事務所、税理士事務所では所属税理士のキャリアプランを一緒に考えるということはないと思います。
ぼく自身も税理士資格を取得するまで、そして資格をとって8か月ほどは全く自分の税理士としてのキャリアを考えることがなかったです。
ただ外の世界の税理士さんの本を読んだりセミナーに参加して行くうちにこのままで大丈夫だろうかと考えることが増えてきました。
このままで大丈夫というのは相続税業務ばかりしていて何年も過ごしていていざ独立することになったときに仕事できるかな?ということ。
独立後に対する不安はもちろんありましたけれど組織で仕事をすることにそもそもあまりやりがいを感じておらず、また税理士法人とはいえいつまでそこで仕事ができるのかもわかりません。
税理士法人だって解散することはあります、一般の会社と同じです。
所属税理士ではありましたが税理士として署名したり、もっと言うと自分の名前ではなく事務所の名前で仕事をすることが税理士資格を活かせているのかと考えるようになり、一度キリの人生ですから独立してやってみようという腹をくくることができました。
前段で触れた高度な複雑な税務についてはそれぞれの捉え方や範囲が違ってくるかと思いますがチームでやる業務、というイメージがあります。
組織で仕事をする大切さもありますが自分の税理士としてのキャリアのほうが優先するかなというのが正直なところでした。
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独立後はよりニアで
独立後は高度な税務からは距離が離れましたがその分今のお客様との距離は近く感じています。
税理士本人が対応することにメリットを感じていただけるお客様とのお付き合いが順調と言えるかなと。
またお困りのことが必ずしも難しく高度で複雑なことというわけではなく、求められることは基本的なオーソドックスなことも多いです。
税理士としてどうなんだと言われるかもしれませんが、お客さまと近い関係でしっかりとサポートしていける組織にはない強みもあるのかなと。
何かを決めるときなどの意思決定は早いです。
高度なことから離れていても独立して身近なお客様、スモールな規模のお客様とより近くで仕事をすることはできます。
自分自身が折り合いをつけられるかどうか、という部分にもかかっているのかなと。
まとめ
高度なこと、複雑なことをやりたいということでしたら大きな税理士法人にいたほうがその希望は叶うと思います。
独立するにあたってはぼく自身はそこよりも自分の業務が偏った結果、独立に躊躇するのではないかという懸念のほうが大きかったです。
ご自身のキャリアのことを少し考えるキッカケになれば嬉しいです。