おはようございます、京都の所属税理士takasagoです。
今日は落語家の立川談慶さん著『「また会いたい」と思わせる気づかい』についてご紹介します。
とっても読みやすく、また独立後の自分のやり方を再考させてもらった良書です。
落語好きの方にも、ビジネスをうまくコントロールしたい方にもオススメです。
本書をオススメする理由
本書との出会いは、いつもチェックしている書評サイト「bookvinegar」で紹介されていて、目に留まったのがキッカケです。
最近はビジネス書を読む機会を意識して増やそうとしており、落語家さんが書いたビジネス書でしかもこの本が最初ではなく出した本がすべて重版かかっていると。
単純に普通のビジネス書とは違って面白そう、というのが第一印象で、サクッと購入してしまいました(笑)
談慶師匠が前座から二つ目、そして真打へとステップアップしていくことについての実際のご苦労の話や、特に立川談志師匠とのやり取り・言葉、そういうモノがとてもぼくには新鮮でした。
ぼく自身は落語を聞いたことがなかったのですが、これを機会に落語を聞いてみたいなと。
また前座時代が長かった理由を談慶師匠自身が自己反省しておられて、それをネタに本を書いていることから、とても談慶師匠が身近に感じてしまいました。
というのも、ビジネス書によっては、コレをすればこんなにスゴくなれます、売上が上昇します、などとという自慢に近いハナシが多いこともあるのですが、この本は違います。
談慶師匠が落語の世界で体感し体得してきたことを、分かりやすく言語化し、それをパッケージしてお伝えしてくれています。
特に「気づかい」を鍛えるための方法や、可視化→言語化→習慣化の3ステップのハナシがぼくには腑に落ちたというか、やってみよう、と思えた部分です。
ぼく自身は独立後の営業でお客様から「また会いたい」と思ってもらえるように、「気づかい」を積み重ねていく必要があると改めて考えることができました。
本書で出てくる「人と違ったことはすべて財産」この言葉を心に留めておきたいと思います。
談慶師匠との共通点を探してみる
ぼく自身と談慶師匠との共通点を探してみることにしましょう。
そして本書の中で談慶師匠が前座から二つ目にあがるまでおよそ9年半の時間を要したと書いておられます。
前座時代とはすなわち修行時代を指すそうです。ぼく自身は落語に対する知識がないので、そういうモノなのかと思ったのですが、どうやら違うようです。
早い人はサッと二つ目に上がる方もいらっしゃるそうで。
そのハナシを目にした瞬間、ぼく自身も税理士になるまで試験を受け始めてからおよそ10年かかったということを思い出しました。
ぼくの受験時代10年間も修業時代と捉えていいのかなと感じました。
税理士試験はブラックボックス感が強い国家資格の試験ですから、特に税法科目は自分がなぜ落ちたのか、模範解答がない状態で反省をしなければなりません。
立川流の場合は明確な基準があるそうですが、そういう意味では税理士試験も手ごわいのかなと(笑)
前座の期間に学べたことが談慶師匠の財産になっているでしょうし、本書を書くに際してもスラスラといろんなお話がでてきたことでしょう。
ぼくも税理士試験の受験生時代をそんな風にネタにまで昇華できるように、修業時代をもっとポジティブに、違った視点で捉えなおしたいです。
修業時代がほぼ同じ期間というだけですが、それでも共通点があると感じると、とてもうれしいモノですね。ぼく自身もお客様にうまく「ハマる」ように日々研鑽していきたいです。
まとめ
落語というお仕事をされているからでしょうか、本の内容がとても分かりやすく、また落語の知識がないかたにとっても、丁寧だなと感じました。
他の著書も読んでみたくなりましたし、落語も聞いてみたいなと思える、オススメの本です。