新型肺炎が広がるいま、リスクマネジメントとして税務署に行かないという選択

人ごみに行かないリスクマネジメント

人ごみに行かないリスクマネジメント

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

税理士の立場でお客様の申告書を提出する際には基本的に電子申告で行っています。(相続税申告書をのぞく)

税務署に行かないことのメリットがデメリットをはるかに上回っているからです。現在、新型肺炎が流行しつつありますので、そういった意味でも税務署に行かないというだけでもメリットです。

リスクマネジメントとして税務署に行かないという選択肢を考えてみます。

 

目次

税務署に提出に行く際の手順とネックな部分

申告書を紙で提出する場合の流れを確認してみましょう。

 

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  1. 申告書を作る
  2. 印刷する
  3. ハンコを押す
  4. 税務署or申告会場に行く
  5. 順番に並ぶ
  6. 提出する

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の6段階が想定されます。

 

申告書を作る際には会計ソフトがあると便利です。手書きをされる方もいらっしゃるかもしれませんが、パソコンが使えるのであれば何度でも修正ができる会計ソフトで入力作成作業をするのがいいでしょう。

手書きですと間違えると書き直しを何度もしないといけなくなりますし、それが風上のほうの修正ですと連動して最後のほうまで修正箇所が及ぶ可能性が高いです。つまり全部作成しなおし、の可能性もあり得ます。

 

印刷する際にはプリンターが必要ですし、ご自身の申告書というのは個人情報がたくさん記載されています(名前・住所・電話番号)し、なによりも収入が丸見えなわけです。

よって、自宅で印刷するのが賢明です。気にならない方はコンビニでもよいかとは思いますがお勧めはしません。

 

ハンコを押すというのはご自身の申告書に捺印をすることになりますが、実印じゃないと、みたいな勘違いもあります。特にハンコの種類は指定されていません。

ただハンコを上手に押すのが苦手、という方は一定数いらっしゃいますのでその点を考えるとハンコを押すのを失敗する可能性は確かに存在します。

 

税務署or申告会場に行く必要がありますが、京都ですと5税務署合同の申告会場が設定されています。税務署では提出は受け付けていますが申告の中身のチェックや指導はしてくれませんので申告会場に行く必要があります。

ぼくが住むのは京都市南区のほぼ南端ですが、下京税務署管内となり、下京税務署管内は前述の合同会場が設定されています。

 

今年から西陣織会館というところに行く必要があるのですが、ぼくの場合は公共交通機関を使っても約1時間、歩いていくと2時間10分かかるとGoogleマップは教えてくれています。歩いていくのは現実的ではないですね。

それでも公共交通機関を使って1時間かかるのですからやはり遠いなと感じるのはぼくだけじゃないでしょう。

 

申告会場に無事についたとして並ぶ必要がありますが、どれほど待つかはその日の人数次第でもあります。1時間や2時間はザラと聞きますし、ぼくが税理士会から派遣されて会場従事していたときにはみなさんかなりイライラしている様子が見てとれました。

 

ひたすら待ってイライラすること、また人混みの中で待ち続けることは今の時期はかなりリスキーかなと思います。どこで何をもらうかは目に見えない以上わからないです。

 

提出する段階になって修正が必要とか言われる可能性も無きにしも非ずです。こうなると必要書類がある場合には自宅に戻る必要がありますので精神的にも肉体的にも疲労感が倍増です。心苦しいですが資料が足りませんね、とお伝えすることもよくありました。

 

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リスクだらけの税務署に行くという行為

ネックになる部分をつらつらと書き綴ってみましたが、税務署や申告会場に行って並ぶ、というのをいまは最大限にリスクがある行為と考えたほうがよいでしょう。

 

東京マラソンは一般参加エントリーの方の出場を取りやめる判断をしましたが、それは新型肺炎がまん延する可能性を防ぐためでもあります。

 

大きなイベントごとでさえ中止の判断がされる今の時点で、申告書を提出する為だけに税務署や申告会場に出向くことは非常にリスクが高いとぼく自身は考えています。

 

自宅で電子申告する場合には、マイナンバーカードとカードリーダー、パソコンが必要ですが、若いフリーランスの方でしたらパソコンでの作業自体は何とかなるかと。

特に国税庁が提供している「確定申告書等作成コーナー」はとても親切な作りになっています。

 

仮にマイナンバーカードが今手元にない場合には印刷して郵送提出するという選択肢も視野に入れましょう。(マイナンバーカードは発行手続きに1か月以上かかる自治体もあり、いまからだと申告期限に間に合いません)

 

税務署に行くことを考えれば郵便局に行くほうがはるかにリスクが小さいと思います。

この時期に税務署や申告会場に行ったことがないかたは想像が難しいかもしれませんが、3月に入って申告期限が近くなると想像を超えるほど提出待ちの方で人があふれかえります。

何かのフェス(祭り)をしているのかなと思うぐらい人があふれていて、コレだけ申告する方がいらっしゃるんだなといつも感じます。

 

2020年分の確定申告からは基礎控除と青色申告控除の金額が変更になります。

基礎控除金額が38万円から48万円に増額

青色申告控除の金額が65万円から55万円に減額

となります。

 

ただし、電子申告による申告を行えば青色申告控除の金額が65万円のまま、つまり10万円の控除額増額となります。

たかが10万円、されど10万円です。電子申告にチャレンジする価値があるのではないかなと。

 

人混みの中に行かないように申告することはいま電子申告でも郵送でも行うことができます。フリーランスで青色申告控除65万円の適用を受けている方は電子申告をすることで控除額が実質増額です。

 

そういう意味でも電子申告で申告することのメリットのほうがはるかに大きいかなと。

 

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まとめ

申告書を提出に行くというのは新型肺炎が流行りつつあるいまとてもリスクがあるとぼくは考えています。

青色申告控除の増額よりも新型肺炎へのリスクマネジメントとして税務署に行かない選択肢をいまは考えても良いかなと。

申告会場の込み具合というのは皆さんが想像する以上だったりしますので。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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