今後、独立するにあたり、必要なこととして
ITリテラシーを高めることを考えています。
税理士業とITの相性
税理士業とITの歴史は非常に浅いです。
それこそ会計ソフトや税務ソフトが出回る前は、
申告書はおろか、仕訳帳・総勘定元帳などの会計資料も
手書きで作成している時代がありました。
手書きの時代には貸借一致(バランスエラーがない)に
価値が置かれていたこともあるでしょう。
もちろん今ではそんなことはなく、
申告書の提出自体も電子申告が推奨されています。
さらに、クラウド会計も登場し、
大量のデータを処理するというITやAIの能力をフルに活かせる、
パソコンにとって得意な作業を任せる時代がきています。
先日のブログで書いた税務監査について
人間の代わりに担えるソフトウェアも登場しています。
日進月歩とはこのことで、税理士業界、経理業務にはいままでITが進出できていなかったのが
突然変異のようにITが組み込まれてきています。
今まで経理担当者や会計事務所職員がパソコンで入力していた、
いわゆる入力作業は一定のルールを設定さえすればパソコンの方が
圧倒的に早く、かつ正確に行えるでしょう。
データ処理という点で、会計事務所の業務とITの相性はいいのではないかと考えています。
一方で、税理士が行う業務には試算表や申告書を作ることだけでなく、
社長や経理担当者とコミュニケーションをとり、さまざまな提案をする業務もあります。
個人的には独立した際には、
パソコンに任せられる部分は大いに任せて、人間がするべき業務に注力したいと考えています。
AIには、物事を学習する能力がありますので、
今後はAIにデータを読ませて、提案書を作らせることも可能になるかもしれません。
もちろんそれをそのままお客様に提案することは出来ませんが、
妥当な提案かどうかを判断し、手を加えればよいのではと考えています。
AIの業界に対する影響について書かれている本として以下の本がおススメです。
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高齢化の追い風
税理士業界は非常に高齢化が進んでいます。
税理士の年齢構成をみると、60歳以上が全体の50%を占めています。
この数字だけをみても、高齢化が進んでいることが分かります。
税理士としてはまだまだひよっこかもしれませんが、
既得権益に縛られることなくITを自由に使いこなせる世代に
今のところ私自身は含まれていると考えています。
私には、業界の高齢化は追い風に感じられます。
中小企業の多くも、ITとは切っても切れない関係になってきており
日々あたらしい会社も出来ています。
積極的にITを取り入れたい会社や、いわゆるスタートアップ企業に選択してもらえるように
私自身のIT知識、リテラシーを高める必要があります。
日々、様々な会計とITを繋ぐ技術のニュースや情報を知ると、私自身はわくわくしています。
自分の属する業界の変革期に立ち会えているような感覚もあり、
今後どうなっていくのか、どうしていけるのかを想像することをポジティブに捉えています。
まとめ
ITも使い方を間違えると二度手間になることもありますが、
何事もチャレンジしなければ有効かどうかわかりません。
お客様に良いものを提供できるよう、
ITリテラシーをブラッシュアップしていきます。