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読書リスト『教養としての「所得税法」入門』

教養

おはようございます、京都の所属税理士takasago(@co_develop)です。

来年の確定申告時期は繁忙期じゃなくなる見込みのぼくですが、勉強を続ける、知識を仕入れる、ブラッシュアップすることは別のハナシです。

税理士試験の受験生にたまにいらっしゃるのですが、合格したら勉強は終わりという人。終わるのは受験勉強であって、実務の世界は学ぶことがたくさんありますので心配にはおよびません。

所得税の確定申告時期の前に目を通しておくと確定申告の見方も少し変わるかなと思える本を今日はご紹介します。

 

前著からもイイ

今日ご紹介する本はこちら

 

こちらの本はタイトル通り所得税法に関する入門書です。

本の内容としては所得税がどのように課税されるのか、というのが主題なので、この本を読んで所得税の確定申告書が書けるようになるわけではありません。

 

どちらかというと、非常にアカデミックな内容が詰まっています。

その傾向は前著からも継承されている流れです。

前著では大きな枠組みとして税金を課税する仕組み、税法・税制についての解説が中心でした。

章立てを見てみると明らかで

  1. 税法の歴史とは?
  2. 税法の判決にはどのようなものがあるのか?
  3. 税法とはそもそも何か?
  4. 税法の基本原則を知ろう
  5. 税法の解釈とは?
  6. 税法の制度を押さえよう
  7. 不服申立て・税務訴訟とは?

という構成になっています。

 

前著の「教養としての税法入門」については、税理士試験の受験生にはぜひ読んでほしいなと思います。読めば税法を勉強することの意義や楽しさ、興味深さを感じることができます。

 

前著からの流れで、今日ご紹介する「教養としての所得税法入門」を読むとより一層理解は深まりますが、単独で読んでも十分に読みごたえがあります。

 

内容としては法律論に近い、アカデミックな印象ではあるのですが、税理士をしていて、また税理士試験の受験では決して学ぶことができない部分をしることができます。

 

予測可能性や法的安定性、文理解釈といったワードにご興味があればぜひ、前著から読み進めてみてください。

 

税理士試験は良くも悪くも覚えたもん勝ちの部分がありますし、本質を学ぶというより、こういう風に計算します、という計算問題と、条文はこうなってます、という理論問題とに構成されています。

 

受験勉強では決して学ぶことができないような内容が盛りだくさんです。

所得税の考え方・課税の仕組みがわかる

今日ご紹介する本の章立ては以下のような構成です。

(序章)48億円の債務免除について源泉徴収しなければならないのか?

  1. どのようにして所得税は計算されるのか?
  2. 所得税法の歴史をひも解く
  3. 所得とは何を指すのか?
  4. 個人の所得か?家族の所得か?
  5. 事業所得か?一時所得か?雑所得か?
  6. 所得はどの都市に課税されるのか?
  7. 基礎控除、配偶者控除、医療費控除など

という構成です。

 

こういう構成をみてワクワクするのは職業病なのか、どうなんでしょうね(笑)

 

本書では実際の裁判例をもとに課税の根拠、判断の仕方、判断の背景などが非常に詳細に記されています。

 

税理士は税務の専門家であり、税務とはすなわち税法に規定されることです。

税務訴訟とはザックリいうと租税に関する裁判になりますが、税理士がこの税務訴訟に関与する機会はほとんどないのが現状です。

 

税理士は税法に詳しいとは言ってもそれは課税実務にであって、税務訴訟はもとより、訴訟に関する知識や法体系について詳しく知っているわけではないのが実情です。ぼく自身も税務訴訟について学ぶ機会はありませんでした。

 

そのあたりをないがしろにしてはいけないな、という思いがあって本書を手に取りました。そういう意味でも非常に勉強になりますのでオススメです。

まとめ

税金の計算の仕方がわかっても、法律の考え方、課税の仕組みを法律面から理解することが重要だと本書を読んで感じました。

日々勉強が必要なコトを改めて感じた次第です。