独立後、選択肢を提示できているか?

選択肢

選択肢

おはようございます、京都のひとり税理士ジンノです。

確定申告のほうは順調でしょうか?ぼく自身はお客様の確定申告の報告を先週末に行い、後は提出、納税の手配、報酬の請求というプロセスを残すのみです。

お客様にやっていただくことは納税とウチの報酬の支払いですが、最近は支払いの方法も多岐にわたって選べるようになっています。どれがお客様にとってイイのか、響くのか、というのは分かるようでわからないので、独立後は選択肢を提示できているか、というのを意識しています。

 

目次

選択肢の提示

納税方法については今たくさんの選択肢が出来てきました。

パッと思いつくのが以下のような方法です。

[list class=”li-check”]

  • 金融機関又は税務署窓口で納付
  • 振替納税
  • クレジットカード納付
  • ダイレクト納付
  • QRコード納付

[/list]

いずれも一長一短あります。

 

金融機関又は税務署窓口での支払いは、実際にその窓口まで出向く必要がありますので、日中お時間がある方、申告書を紙で提出した際にその場で支払いも済ませたい方には便利かなと。

 

振替納税は事前の手続きが必要ですが、口座から引き落としされること、引き落とし日が申告期限より先(所得税の確定申告は平成30年分については、4月22日(月)に振り替えです)なので資金繰り面で考えると支払いサイトが伸びます。

残高不足だと後でペナルティ的な税金が追加で発生するので注意しましょう。

 

クレジットカード納付も便利です。最近対応してくれるようになりましたが、手数料がかかるのが少しネックかなと。ただしクレジットカード支払いだとほかの支払いと同じくポイントの対象にはなります。どこまで気にするか、ですが。

 

ダイレクト納付も事前の手続きが必要ですが、即時又は指定日に引き落としがかかります。お給料を支払っていたりで源泉所得税を毎月納めている場合などにオススメです。

 

今年から始まったQRコード納付は便利なようでセブンイレブンは未対応なのでファミリーマートかローソンでの支払いになります。金融機関に平日の昼間に行ったりしないで済みますし、3月15日までにコンビニに行った際に納税できます。

 

ザっと挙げただけでもメリット・デメリット様々です。

これらの支払い方法をすべてご説明するとお客様としても、結局どれがいいのか?ということになりかねません。

 

これは事務所報酬の請求も同じです。納税よりも選択肢は少ないですが、これも今ではいろいろな方法があります。

[list class=”li-check li-mainbdr main-c-before”]

  • 現金受領
  • お振込み
  • クレジットカード決済システムでの受領
  • QRコード決済システムでの受領

[/list]

というのが現実的かなと。

 

現金受領だと領収書を発行する必要がありますし、お振込みだとネットバンクを採用していなければ金融機関に行っていただく必要があります。

 

クレジットカード決済システムは事務所側で手続きが必要なのと、手数料の支払いがこちら側で必要です。QRコード決済も同じく審査が必要なので準備は必要です。

 

税理士として個人的な視点なのですが、納税は国民の義務なのでお客様はかなり意識してくださいますが、税理士事務所の報酬は納税に気を取られて支払いが遅れたり忘れられることがあります。

今年は今のところぼくの事務所ではありませんが、雇われ時代には未収が残っていました。

 

事務所報酬についてもお客様に選択肢を提示できて、選んでもらえればイイ意味で意識してもらえますし、支払いしやすい方法を選んでもらっているハズなので、未収になりにくいかなと。

 

[box class=”box29″ title=”サービスメニューはこちら”]

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分かるようでわからない相手の好み

ぼく自身はお客様にクレジットカード納付やコンビニでのQRコード納付に抵抗がなさそうであれば、時間も自由度が高いですのでそういう方法をオススメしたり、お客様の状況により選択肢を提示しています。

 

実際、先週末にご報告した方で納税があるお客様のお一人が税金の納付はQRコード納付がイイということで選んでいただきました。

 

コチラがイイかなと思っていてもお客様にとってはそうではない場合もありますし、気を使っていただいて「先生としてはどれが良いですか?」と尋ねられる場合もあります。

 

納税や事務所報酬だけでも相手が何を望んでいるのかは分からない部分がありますが、かといって選択肢を提示しないで押し付けるというのも違うかなと。

 

これは税理士の選びの際に選択肢に入れていただくことにも通じます。実際、税理士に会っていろんな話を聞きたいから、という嬉しいお声もいただいています。

 

作業だけ、税理士に会いたい、ジンノに会いたい、という段階を踏んでいただけると税理士としてというより一人のビジネスパーソンとして嬉しいです。

 

税理士業においてもお客様に選択肢を提示する機会は多いです。

節税の方法や経理の方法、こちらがイイと思っていてもお客様には響かないこともありますし、逆もしかりです。

 

分かっているつもりというのが一番キケンで、こちらから押し付けることばかりだとお客様にとっても自己決定している感覚が薄くなり、押し付けられていると感じてしまいます。

 

雇われ時代、ぼくなりの方法かもしれませんが、お客様に何かお願いする、やっていただくときには「お願いばかりですみませんが」と申し添えたりしていました。

 

お互いに気持ちよく仕事が出来ればそれが一番ですし、そういう意味で選択肢を提示し選んでもらう、こちらからの報告に対して気付きを得ていただけることを心掛けたいなと思います。

まとめ

納税ひとつとってもどの方法がお客様にとってのベストかは提示してみなければわかりません。

QRコード納付も今年から始まったところですし、便利は便利です。ぼくならQRコード納付を選ぶかなとも思います。

思い込み、先入観、押しつけ、組織にいると組織にとってのベストを選びますし、選択肢を提示することもできないでしょう。

独立したからには同じことしてちゃイカンよな、と思う今日この頃です。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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