おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。
独立してはや2年が経とうとしており、おかげさまで充実した日々を過ごしています。考えなければいけないこと、やらなければいけないこと、考えたいこと、やりたいこと、様々ありますがいまのところ独立して満足しています。
独立したいと考えている方にとって何から考えていいか分からないかもしれませんが、ぼくが考えておいてよかったなということを3つ挙げておきます。参考になれば幸いです。
マーケティングと値付け
お客様が前の勤め先からついてきてくださるかたも、そうではなくてお客様ゼロスタートのかたも、考えるべきまず第一がどのようにお客様にご依頼をいただけるようになるか。
もっと言うと知っていただく機会を作れるかどうか、ここに尽きます。
税理士は7万人以上いるわけですから待っているだけだと苦しい面もあり、また後発組でもありますので余計にこちらからアピールすることは必要になっていきます。
このアピールしてご依頼をいただくことでお仕事につながるのですが、どこでどのようにアピールをするかは本当に千差万別です。
マーケティングの楽しみでもあるのですが、どういう戦略を立てて実行し反省をして次に活かすようにするか考え続けなければいけません。
ぼくの場合は独立前からブログをやっていたのでまずはこれを活かしていこうということで、WordPressの力を借りて自分の事務所のホームページを独立した初日に起ち上げていました。
これはWebからのお客様を一定数獲得したいという思いがあったのと、自分のことを知ってもらうツールとしてホームページを作っておきたいということが動機です。
また、Webオンリーにすることに対して不安と恐怖があったので、リアルの場として異業種交流会に参加したり、シェアオフィスの方と農交流の場に参加していました。今はコロナ禍の影響でそういうこともできないですが、機会があれば今度は自分が主宰する立場で考えてみたいとも思っています。
Webとリアルの両輪で自分のことを知ってもらい依頼につながる営業活動として実行しています。
さらに自分のことを知ってもらって依頼につなげようと思うと考え方にもよるのですが値付けは重要です。
マーケティングと同様に独立をする税理士さんの大多数にとっては値付けも未知の世界なことが多いのではないでしょうか。
ぼく自身は勤め先の報酬規程に沿って見積もりを作ることしか経験がなく、いくらの報酬をいただくのかという経験はありませんでした。
これも試行錯誤していくしかないのですが、自分の時給設定であったり作業の工数であったり、申告の難易度など加味しておきたいことはたくさんあります。
全てのご依頼に満足できるお見積りを出すことは難しい面もありますが、少なくとも自分の納得は得ておきたいなと。
ひとりでやる方は特に自分が納得できていればそれでよいとも思いますので、どんな税理士業をしたいか、またしたくないのかとともに値付けも意識しておいたほうがいいです。
ちなみにぼくは独立してこの2年の間に消費税の10%への対応も含めると細かいものを含めると4回値付け変更をしています。
それぐらい状況に合わせてまた自分の業務を考えつつ変えていくことが必要です。
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いつ独立するかのタイミング
いつ独立するかも自分でコントロールできるのであれば考えておきたいところです。
ぼく自身は繁忙期前の年末に退職をしましたので明けての確定申告時期は随分と楽に感じたものです。年末年始を独立開業準備にも充てられるのでオススメです。
立つ鳥跡を濁さずでいきたいところですので最大限独立するタイミングについて勤め先から抵抗もしくは反対されないほうがいいでしょう。歩み寄れるならタイミングは自分でコントロールしたいところです。
独立を打ち明ける順番ですがぼくは家族に伝えたところ「やりたいようにやれば」ということだったので気がラクでしたが、ご家族の賛成・反対ももちろんありえるのでおカネのこと、仕事で考えていることなどを整理して伝えましょう。
職場には反対する人が意外といるものですが、そういうひとは大概が独立したことがない人ばかりですので話は8割引きで聞き流して構いません。
自分の人生ですから思う存分やってみるのも案外いいものですよ。
おカネのはなし
おカネのはなしはどんな事業者にとっても切っても切り離せません。
要はいくら生活費がかかりそうか、いくら事業経費がかかりそうか、借入がいるか、自己資金はいくらか、こういったことを考えておきたいところです。
独立には勢いももちろん大事ですが無計画すぎると結構しんどくなりますので、まずはおカネ面のことを考えてみるのもいいでしょう。
その際には借入を活用する方向で考えることをお勧めします。
というのも税理士事務所や税理士法人の一部の給与体系がいい事務所を除いては税理士事務所でたとえ税理士であっても給与水準はそれほど高くはないです。むしろ驚かれるぐらい低い場合もあります。
そうなると自己資金を300万円貯めたら独立しようと思っていても、低い給与体系のままですといつまでたっても独立できない可能性があります。
事業用におカネを借りる経験というのはある意味全ての人ができるわけではないので貴重といえば貴重です。
対お客様で考えても自分が事業資金の借入をしていると少し違った視点で見えるようになりました。
おカネのことは今でも不安がありますが、借入をすることをこまめに財産状況を把握し記帳をすることでその不安も和らいできます。
独立に不安はつきものですからおカネのことは借入をして資金を確保することも検討してほしいところです。
マーケティングを考えるキッカケになる本 いろんな税理士さんのお仕事のしかたを垣間見ることができます。
まとめ
独立前から独立後のことを考えておくことはできます。今日あげた3つのポイントはぼく自身も考えつつ答えを出してきましたが絶対的な正解があるわけではありません。
でも考えて自分なりに判断をし試してみることは独立後においてもとても大切です。試行錯誤の連続ですが独立前から考えることで疑似体験でき少し安心できるのではないかなと。
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※カツラなど目につくやもしれませんが、もし買っていただいたらかぶります。