独立しようと思った時に考えたいこと おカネ・時間・経験

考えておきたい

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

独立しようかなと思ったとき、ありがたいことにいろんな方からいろんなご意見を頂戴することがあります。ぼくも独立するときありました。

独立して3年目に入りましたが当時自分が考えておいてよかったなと思うことはおカネ、時間、経験の3つです。

 

目次

おカネ

おカネについてはシビアに考えておいたほうがいいです。特にお客様がゼロベーススタートの場合にはおカネがどんどん出ていきます。

でもそうはいっても税理士業は知識を提供する専門サービス業ですから事業開始にあたっての元手は少なくできます。

 

お客様から起業の相談があったらスモールスタートでとアドバイスすることも多いでしょうからそれを自分に当てはめてみました。

 

パソコン、デスク、モニター、会計ソフトぐらいで十分です。

プリンターも必要だと思ったら買えばよいですし最初のうちはそんなに印刷するものもないですからコンビニプリントでも十分でした。

 

会計ソフトは自分の事務所の経理をするためが最初のとっかかりでよいですし、もし勤め先の事務所の紹介で安くライセンスが購入できるなら税務ソフトも一緒にそろえておくこともよいでしょう。

ぼく自身は前の事務所から使っていたMJS(ミロク情報サービス)のソフトウェアを独立時に契約しました。

 

ただし会計回りと法人・所得までです。相続業務をメインにするつもりでしたがそうやすやすとお客様からご依頼をいただけるとは思っていなかったのでご契約があってからでよいかなと考えて最初は付けていませんでした。その年の春4月にご契約いただけてつけましたのでそれぐらいで十分です。

 

開業にあたって借入することも考えておきたいところです。

というのもよく「独立にあたっておカネが貯まったら考える」という方がいらっしゃいますが、よほど大手でなければ独立にあたって借入ナシはきついです。

なぜかというと一般的な中小規模の税理士事務所ですとそれほどお給料水準が高くないので独立にあたって仮に500万円を確保してからとかんがえると相当時間をロスする可能性が高くなります。

 

初期でいくら手許に持っておきたいかは人それぞれです。

生活費半年から一年分があればあとは融資を受けて事業を開始したほうが自己資金開業よりも早く進められます。

 

ぼく自身も独立にあたっては8ヶ月分ほどの生活費を元手に、半年分の運転資金とソフトウェアの費用をメインにした設備資金の借入をしました。

 

おカネで時間を買う典型例かもしれませんが自分が事業主になって借入をおこす経験というのはお客様に借入を進める立場としては経験しておきたいことのひとつです。

自分が思うよりもおカネが貯まらないものだなとしみじみ思いました。

 

[box class=”box29″ title=”サービスメニューはこちら”]

[/box]

時間

よくあるのが「あと3年はここにいたほうがいい」という感じでの慰留です。

この3年には全く根拠はなくて、とりあえず3年と言っている可能性は非常に高いです。

 

ぼく自身も独立にあたっては35歳の年でしたので40歳まで事務所で頑張れみたいなことを言われましたが、5年も辛抱できないよと心の底で思っていました。

 

この時間というのはやはり大切で、自分の体力もそうですが若いときのほうがまだ無理がききますし(ホントはムリをしないほうがイイですが万が一を考えて)、リカバリーも可能かなと。

 

リカバリーというのは万が一自分に独立があっていないと思った時に勤めに方向転換できるという意味です。

 

もしあと〇年事務所にいたらと言われたら5年の間に事務所にいたら何を学べるか、もし先輩がいたらどんな感じになっているのか、自分の未来を重ねてみるのもいいでしょう。

 

独立してからは本当に時間というのは貴重なリソースだなと感じています。

この貴重な資源をどこにどれぐらい投入するか、その戦略が自分の働き方やひいては生き方を変えます。

 

[list class=”li-check”]

[/list]

経験

全ての税務を経験することは残念ながら難しいです。それぐらい税務の幅は広くまたお客様のニーズも様々です。

 

あれもこれも経験していないからもしご依頼があったらどうしようと思うかもしれません。独立して気が付きましたが、そういうことは非常にまれです。

 

もし分不相応だと思うのであればお断りできるのも独立した後の選択肢に入ります。

お客様にとってそれが最も良い方法であることを提示してあげられるのはとてもよいことだと考えています。

 

一方でゼロベース独立で仕事がないなと思っているのであれば、その間になにかお客様に提供できるところまで自分の知識や技術をブラッシュアップすることも考えてみましょう。

 

そして最も考えたいのが独立後の経験値のことです。

営業活動から郵便の発送まで誰かを雇わなければすべてを自分でやっていくことになりますが、勤めているときとの経験値は全く異なります。

 

良くも悪くも勤めているときには税理士さんの多くが営業未経験で所長が取ってきたお仕事をしっかりこなす、申告書を作るなどがメインになります。

独立をすると事業主になるわけですからまず自分の仕事を作らなければいけませんし営業活動もしていく必要があります。

 

特殊な税務などで大きな事務所でしか経験できないことを除くと税理士としての経験値は独立後は独立前と比べて3倍ぐらいのイメージです。

 

その分大変なこともありますが自分の成長を実感することもあり、よりお客様からダイレクトに感謝をしていただけますし目の前のお客様にしっかりと向き合いやすいかなと。

 



まとめ

独立後のほうがハードです。勤めの時は何も考えていなかったわけではないですが、時間に対して経験できる密度の濃さが全然違います。

特に仕事がない場合は精神的にもきついものがありますが自分で切り開いて行ける楽しさもあります。

有限な時間をどこに投入するか考えてみましょう。

 

もし記事を読んで「役に立った!」「おもしろかった!」と感じていただけたなら、とても嬉しいです。

下のリンクを踏んでからお買い物していただくと、ぼくにジュース代ほどが入ります、もっと嬉しい。

※カツラなど目につくやもしれませんが、もし買っていただいたらかぶります。



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

目次