「誰でも簡単に」に気を付ける

セールストーク

おはようございます、京都の若ハゲ税理士ジンノです。

「誰でも簡単に」というキーワードを簿記や会計に限らずいろんなところで見かけます。確かに誰でも簡単にできるならラクですし嬉しいものです。

ただセールストークの場合もありますので注意が必要です。

 

目次

誰でも簡単に痩せられる

去年末に受けた人間ドックで体重を減らしましょうという指導をいただき、今年の初めからダイエットに取り組んでいます。

 

ダイエットをしているとかなり怪しい広告を目にする機会が多くありますが、よく見かけるのが「誰でも簡単に痩せられます」というキーワード。

 

半年で15キロほど減量しましたが簡単に痩せられるなら確かに願ったり叶ったりです。

 

半年取り組んだ結果だけだと時間がかかったなと思いますが、1ヶ月で15キロも痩せてしまうと何かの病気を疑って受診した方がいいでしょう。そもそも体に負担がかかり過ぎているようにも思います。

 

「痩せたい、できれば楽に」という人間心理をついてきているのだと思って眺めています。

 

ぼく自身は毎月2キロを目標にしていまも減量に取り組んでいますがそれは体に負荷がかかりすぎないように、また続けられるように、ということを念頭に置いているからです。

 

これが痩せたはいいけど身体に負担がかかりすぎたとか、続けられずにリバウンドしてしまった、というのでは意味がないです。

 

むしろ痩せて太ってを繰り返すと次に痩せにくくなると言われていますし、自己嫌悪に陥りそうです。せっかく痩せたのに太ってしまった、自分はダメなやつだ、そう思うと精神的なしんどさがあるでしょう。

 

そういったことと縁を切ろうと思うと正しい情報を整理して取捨選択し、自分に当てはめてみるのが大事です。

 

ダイエットで言うと、痩せることと同じくらい減った体重を維持すること、リバウンドをしないことに主眼を置いた方がいいです。

 

その上で「誰でも簡単に痩せられる」からは距離を置いてみて、一歩引いてみるとツッコミどころが見えてきます。

 

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誰でも簡単に帳簿が作れる

会計や帳簿の世界で最近よく見かけるのが「簿記の知識がなくても帳簿が作れます」というキーワードです。

 

そりゃ簿記の知識がなくて帳簿が作れるのであればぼくだってとても嬉しいです。

 

これも「事業をしているけど数字を見るのがイヤ」、「簿記の知識を身につける時間がない」という事業主の人間心理を突いているわけです。

 

独立してフリーランスになると所得税の確定申告が、起業して会社を起こすと法人税の確定申告がついて回ってきます。

 

事業年度の期間を設定して事業の成績を数字として算定し利益に対して課税されて納税をするサイクルを毎年積み重ねていきます。

 

数字でもって判断されるためにはその元になる資料が必要で、その資料が帳簿であり損益計算書であり貸借対照表です。

 

自分の事業の成績を適切に計算し把握するためには簿記の知識はないよりもあった方がいいとぼくは考えています。

 

何より自分の事業の成績なわけですから興味を持ってもらえるといいのになと。

 

簿記がなくても会計ソフトに入力や連携をして帳簿を作れるかもしれませんが、そこには精度の問題がついて回ります。

 

お客さまが自分で入力等して完成したと考える帳簿を見て、全く問題がないことはほとんどありません。

 

むしろ一からやり直した方が早いかもしれない、と思うことも正直にいうとあります。それぐらい精度が悪いことがあるということです。

 

税理士にチェックをしてもらう前提であれば良いのですが、そうではなく全てを自己完結したいのであれば簿記の知識を少しでも身につけてみてはどうかなと。

 

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セールストークかも?という視点

ダイエットと帳簿について触れましたが、この二つだけではなくビジネスは誰かのお困りごとをサポートすることで成り立っています。

 

サービスや商品を売りたいというのは間違い無いのですが、売るためにセールストークをしているというのも事実です。

 

セールストークかもしれないな、という視点がないといろんなことに引っかかって得に見えても損することがあります。

 

損して得取れとはよくいったもので、こういったセールストークに引っかかってしまうと結局のところ「得して損取る」ことになりかねません。

 

絶対に儲かる、絶対に痩せる、楽に儲かる、楽に痩せる、こういったキーワードは残念ですが世にあふれています。

 

一歩引いて本当にそうか眺めてみる、適切な情報を取捨選択してフィルターにかけてみる、こういったことを心がけています。

 

税理士に対しての営業や事務所運営なんかも実はセールストークが織り交ぜられている可能性があります。

例えば、「担当者一人で顧問先200件」とか「3年間は顧問料がゼロ円」とか、これに似たキーワードが出てきては消え、というのも実をいうと独立したての若手税理士にはまとわりついてきます。

 

そういったところと距離を取るかどっぷりつかるかは本人次第ですが、後ろに隠された情報がないか、前提条件などもよーく見て判断したいところです。

 



まとめ

簡単にラクに、誰にでも、というワードについて色々感じますがセールストークに惑わされない。そして自分自身もセールストークをしない、というのは大事かなと。

一歩引いてみてみる、距離を置く、適切に情報を集めてみる、こういったことで回避できることもあります。損して得取れるようにやっていきたいものです。

 

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※カツラなど目につくやもしれませんが、もし買っていただいたらかぶります。

 

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この記事を書いた人

ひとり税理士として独立開業した京都在住の税理士です。ひとり税理士としてチャレンジしていること、考えていることなどを発信していきます。

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